和をたしなむ

2017.02.11更新 - イベント

きもの美濃幸でお承りする『丸洗い』の定義とは?

28日(火)まで開催中、「きものクリーニングキャンペーン

 

詳しくはこちらきものクリーニングキャンペーン開催します!

 

クリーニングキャンペーンを開催する度に当店のブログで掲載し、

ご来店の方にもご説明をしているのですが、やはりご質問も多く、

また、「他ではこんなに安いのに、なんで美濃幸は高いの?」というお声も耳にする事があるので、

当店として「丸洗いとはどんな仕事内容なのか?」という定義を明示すべきかと思っています。

 

きもの美濃幸での『丸洗い』とは

 

ご来店下さいますお客様のご質問や、webを見ていて、

着物ファンの多くが疑問に思っている、「丸洗い』ってどこまでが丸洗いなのか?

そもそも『丸洗い』って何??」という疑問&質問。

 

確かにその通りで、

丸洗いに出されるお客様はもちろん、もしかしたら私たちの業界の人も、

ハッキリとした定義を持っている方は少ないのかも知れません。

 

標準価格や加工の範囲に関しては、其々のメーカーさまや職人さんがされる事なので、

業界としての定義付けをする事は難しいのかも知れませんが、

きもの美濃幸として「丸洗い」を承った際の「加工の範囲」は、お客様に明示するべきだと思います。

 

きもの美濃幸と、当店が丸洗いなど悉皆全般を委託している「おおつき工芸」との間での共通認識、

丸洗いの定義」は、一言で言ってしまうと、

 

「 着用の際に付いた汚れを落とし、次回袖を通す時に困らない様に綺麗にする。 」

 

事です。

そのために掛かる仕事は、一部例外(酷いシミなど)を除き、すべて料金の範囲内でさせて頂いています。

 

きもの美濃幸で、「丸洗い」という加工をお承りした際は、

まず、

 

1、お預かりした着物の状態を一点ずつ検品。

 

をします。

 

「着物や汚れの状態はどうなのか?」

「溶剤を使って丸洗いをしていいものなのか?」

「丸洗いに耐えうる状態なのか?」

 

などといった事を、きもの美濃幸でお預かりした際と、

おおつき工芸に着物を渡した際の、2回チェックする様にしています。

 

きもの美濃幸で承る際は、お客様と一緒に着物を前にして、

シミや汚れの確認、どこまで綺麗にするのかなどを、相談しながら決めています。

 

そして、

 

2、溶剤を使ったドライクリーニング。

 

検品した際の着物の状態により、一度に洗う量を最適なものにします。

 

ただ、着物ファンの方ならご存じのとおり、

ドライクリーニングでは、皮脂・ファンデーションなどの「油性の汚れ」は落ちるのですが、

汗や水のシミといった、「水性の汚れ」を落とす事が出来ません。

 

なので、きもの美濃幸とおおつき工芸では、ドライクリーニングの前と後、

 

3、すべて検品をし、汗等の水性汚れの部分を水洗いをする。

 

様にしています。

ここはもしかしたら、「丸洗い」という定義を大きく分ける、ひとつの指針となるのかも知れません。

 

そして最終段階、

 

4、シワ伸ばし~プレス加工~最終検品。

 

を経て、皆様の元へのお届けになります。

 

シワ伸ばし~プレス加工も仕上げをふんわりとする為に、それぞれのきものに合わせた加減をし、

最後まで抜かりなく、仕事をして頂いています。

 

再度書きますが、

きもの美濃幸、おおつき工芸では、

着用の際に付いた汚れを落とし、次回袖を通す時に困らない様に綺麗にする。

事を丸洗いの定義にしているので、

ドライクリーニングと汗部分の水洗いは、必ずセットで行っています。

 

その分、お客様にご提示する価格は高くなってしまうのですが、

水性の汚れというものはとても厄介で、その時は見えなくても、

何年、何十年の時を経るとその部分は黄変し、黄変を直すにはその何倍もの費用が掛かり、

最悪の場合、直せなくなる事もあります。

 

「折角綺麗にしたのに、どうしてこうなるの。。。」という、悲しい事が無い様に、

もちろん、人がする事なので、100%という保証はどこにもないのですが、

大切なきものをお預かりした以上、何十年先も、最後まで責任を持って出来る加工をする様に、

当店でもおおつき工芸でも心掛けて、仕事をしています。

 

以上の内容が、きもの美濃幸で行う「丸洗いの範囲&定義」になります。

 

私たちはもちろんですが、それ以上に「おおつき工芸」の大槻健一朗さんは本当に真面目な職人さんで、

直接お逢いする事のないお客様からお預かりする着物だからこそ、絶対に間違いを起こしてはいけない。

という固い信念を持って、毎日、皆様のきものと向き合ってくれています。

 

おおつき工芸に丸洗いを出すと着物が着やすくなる。」というのは、

お客様から多くお聞きする生のお声。

 

きもの美濃幸も、おおつき工芸も、精一杯の心を持って、

お客様と大切なきものをお預かり致しますので、どうぞ、安心してご利用下さいませ。

 

最後に余談ですが、

きもの美濃幸以外のお店に丸洗いを出される時は、

以上の「丸洗い」の範囲を、事前に聞いておくと良いと思います。

 

もし、ドライクリーニングしかしない場合は、

着用された着物であれば、必ず水洗いをする事をお勧めします。

特に単衣や暑い季節に着て、沢山汗をかいた着物に関してはなおさらの事です。

 

きもの美濃幸の丸洗いなど、悉皆仕事をして下さっている大槻健一郎さんは、

私と同い年ですが全く違う道を歩み、でも、その根底にある「着物に対しての想い」は同じ、

大切なお取引先様であり、パートナです。

 

ぜひ一度、大槻さんの仕事をお試し下さい♪

 

皆様の大切な着物たちが、末永く、世代を超えて愛されていきます様に。

 

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