和をたしなむ

2018.04.05更新 - コーディネート紹介

単衣に向く、塩沢御召の質感。

 

昨日今日の名古屋は初夏の陽気。

 

いくら桜吹雪の頃と言えども、この陽気にはびっくりする程の、

単衣が恋しい一日となりました。

 

 

そんな、これから訪れる単衣の季節。

 

単衣の季節は、「6月と9月」とされていますが、

昨今の温暖な気候を考えると、前後に月日が延びる方が自然な感覚で。

 

またこの「単衣の時期」については長くなるので、

別の機会に書きたいと思います。

 

 

単衣はその名の通り、単(一)枚の衣(布)で誂えたもので、

表生地の質感がそのまま肌に触れ、体感に直結します。

 

汗をかきはじめる単衣の頃、そんな季節に向く素材に、

 

「 塩澤御召(本塩澤) 

 

があります。

 

 

当店の壁面でも、男性用と女性用の2パターンを、

帯をコーディネートして展示中。

 

春~初夏に向けての季節感ある、壁面になりました。

 

 

濃色の方は男性向けのコーディネート。

 

大島謙松さんの微塵格子のものと組紐の角帯を合わせて、

 

 

薄色の方は、女性向けのコーディネート。

 

酒井織物さんの蚊絣のものに、服部綴れの八寸名古屋を合わせました。

 

 

大島謙松さんのものは、塩澤御召らしいシャリ感と共に、

それとは相反する柔らかさがあるのが、特徴のひとつです。

 

既成の「塩澤の概念」からすると、その柔らかな質感に驚かれる方も多く、

普段から頻繁に着物をお召しになられる方にとっては、それがとても心地良い着心地に繋がり、

二着~三着と、枚数が欲しくなってしまう、そんな織り上がりになっています。

 

 

酒井織物さんのものは、シャリ感と綺麗な織り上がりが魅力的。

 

私たち多くの言葉を語らずとも、ご来店の多くのお客様の口から、

 

「本当に美しい布」

 

というお言葉頂けています。

 

耳の揃い方、蚊絣の正確さは、織物の美しさを教えてくれ、

店に掛けてあるだけで、雰囲気が引き締まる不思議を感じます。

 

 

ちなみに、どちらも反幅は1尺5分の織り上がりで、

男性の方でも誂える事は可能。

 

 

単衣に向く、塩澤御召の質感を、年齢や性別を問わず、

多くの方にお楽しみ頂けたらと思います。

 

 

《掲載商品詳細》

大島謙松 塩沢御召 微塵格子 (絹100%) 115,000円(税別・反物価格)

五嶋紐 組紐角帯 (絹100%) 70,000円(税別)

酒井織物 本塩澤 白蚊絣 (絹100%) 380,000円(税別・反物価格)

服部つづれ工房 八寸名古屋帯 (参考商品)

 

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