和をたしなむ

2017.06.24更新 - コーディネート紹介

夏絽の透け感は着物の品格を感じさせる。 「夏経緯絽小紋『鷺草』×夏絽九寸名古屋帯『桔梗』」

 

早いもので、単衣の季節も終わりが近付き、

今時分の美濃幸の店内では、お急ぎの夏衣の準備と、

5月頃にお見立てをしました着物や帯が仕立て上がり、

検品やご納品に追われる毎日。

 

皆さまにとって、着物と在る素敵な夏が訪れます様に、

精一杯尽くしたいと思います。

 

段々と夏らしい陽射しの日が増えてくると、

夏の素材「」の目や透け感が、一層美しく映えて見えます。

 

このコーディネートも、そんな一品たち。

夏衣の涼感と品格をお楽しみ下さい。

 

 

 

 

夏らしい、淡い墨色に染め上げられた地色に、

細やかな鷺草の柄が染め抜かれた小紋、

 

淡い紫色の地色の中に鮮やかに咲く桔梗が、

華やかさと品格をたえる、

 

夏衣の品格を感じさせてくれるコーディネートです。

 

夏衣に使われる素材は色々とありますが、

」は正絹の生地としては主な素材のひとつ。

 

特に小紋や附下・色無地など、

フォーマル感の高い着物に多く使われる生地です。

 

ただ、この絽の生地は少し珍しく、

多くの絽の生地は、緯糸を透かした「横絽」と、

経糸を透かした「縦絽」がほとんどですが、

この小紋に使われている絽は、縦横共に透かしてある、

経緯絽」になっています。

 

 

 

 

その生地の上に、胡粉描きで描かれた鷺草。

 

綿帽子の様に初夏の風になびき、飛んでいるかの様子。

 

大きな柄ではないので、

どこにあるのかと探されるかも知れませんが、

これくらいの程度が絶妙なバランスだと、私は思います。

 

 

合わせる帯は、品良く染め上げた桔梗柄のもの。

 

 

 

 

こちらもあえて彩色を増やさずに、

最小限の色で最大限に表現しているところが、

仕上がりの良さを決定つけています。

 

 

 

ロウケツで染られた桔梗。

 

際の色合いが美しく、

糸目友禅とは一味違う、幽玄さというか、

夏衣らしい、儚さを感じさせる仕上がりです。

 

 

夏衣の透け感は、「着物の品格」そのものだと思います。

 

単に涼感を感じるためだけの透けではなく、

 

そこに在る素材感や柄の表現、

長襦袢や帯芯を透かして感じる色柄の世界は、

 

その着物に袖を通し、帯を結んだ時の着姿や佇まいから伝わる、

 

着物らしさ」や「着物ならではの良さ」があります。

 

 

暑いと敬遠しがちの夏衣の季節、

 

ぜひ皆さまも、そんな着物らしい楽しみ方を、

存分にお楽しみ下さいませ♪

 

 

掲載商品詳細

 

夏経緯絽 小紋 「鷺草」 136,000円(絹100%・税別・反物価格)

夏絽 九寸名古屋帯 「桔梗」 136,000円(絹100%・税別・反物価格)

夏帯〆 12,960円(絹100%・税別)

 

 

 

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