和をたしなむ

2019.05.26更新 - 徒然なるままに

大人の女性に相応しい可愛らしさを帯と共に。

 

着物屋という商いをさせて頂いていると、

着物や帯など物を買って頂ける事が嬉しいことはもちろんですが、

その購入して頂いたものを一層好きになって頂け、

愛情を持って使って頂ける事が、もっともっと嬉しいこと。

 

写真ではご紹介出来ませんが、

先日、お越しのお客様の笑顔は、

そんなお気持ちが伝わるとても素敵な着姿でした。

 

 

菱縞の江戸小紋に合わせる帯は、岡本紘子さんの九寸名古屋帯。

 

今年の3月に開催をしました、「型絵染 岡本紘子展」の際に、

お見分け頂いた帯を、早速結んで下さいました。

 

 

こちらの帯は、この個展を開催するにあたり、

昨年10月に工房に伺い、岡本先生と打ち合わせをした際に、

当店オリジナルの配色で別注をお願いしてきたものの一本。

 

その時の様子はこちら愛おしさとこだわりが籠った工房へ

 

 

この帯の題名は「春も春」と言い、

作り手の紘子さん自身も古くからお気に入りだそうで、

打ち合わせをしながら、その型紙を前に、

 

この型紙も大分傷んできたから、次染めるのが最後になりそうね。

 

という言葉に反応した私が、地色だけ当店らしい色に指定をして、

あとの配色は紘子さんお任せでお願いをしてきた、

私にとっても思い入れのある一本です。

 

 

そんな事もあり、

数か月後、染め上がりを目の前にした時に、

優しい気持ちが自然と溢れてきたことを今でも覚えています。

 

 

お見分け頂けたお客様も、その気持ちと同じだったようで、

案内状にも使ったこの帯の写真を見て、

 

作品展に行ったら、この帯があったら見てみたい。

 

と思われたらしく、そのままお嫁に行く事が決定。

 

 

私には少し派手かしら?

 

という不安もあったそうですが、

結んで頂いたら納得の着姿になりました。

 

 

紘子さんの帯はどれもそうなのですが、

一見するだけだと、

 

「派手かな?」

「可愛い過ぎるかな??」

 

と思われる方が多いのですが、

実際に着物に合わせて結んでみると、

その可愛らしさとても良い個性とアクセントになり、

着手の方が元々持っておられる女性らしさや愛らしさを、

上手に表現してくれる帯になるのだと私は思っています。

 

 

使えば使うほど愛情が湧き、使えば使うほど新たな個性が見えてくる。

 

 

そんな素敵な帯とのご縁を、

当店を通して結んで頂けたことが、着物屋として嬉しいこと。

 

素敵な着姿を見せて下さいますAさま、

ありがとうござました!!

 

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