和をたしなむ

2019.04.30更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「平成最後の一日に着る着物。」

 

今日は、GW前半最後の営業日、

そして、平成最後の営業日となりました。

 

GW期間中の営業日etc

2019年&令和元年 GW期間中の営業日ならびに、休業日のお知らせ。

 

朝食を食べ終えて、家の仕事を済ませ、

さて、今日は何を着ようかと思った時に、

迷わず手に取り、袖を通した組み合わせがこちら。

 

 

私にとっては定番中の定番であり、コラムでも何度も登場をしました、

祖父から譲り受けた杢無地の結城紬と、同じく祖父から譲り受けた格子柄の角帯、

この写真では見えませんが、半襦袢も祖父から譲り受けたもの着ています。

 

 

「どんだけ、おじいちゃんの事が好きなの?」

 

と思われるかも知れませんが、

存命時の祖父の事、特に最晩年の頃の祖父の事は、

正直なところ、あまり好きではありませんでした。

 

その頃は私も高校生となり、また祖父も高齢による若干の認知障害もあり、

家族に辛く当たる祖父のあり様を見ては目を背け、

お互い横の家に住んでいましたが、ほとんど会話をしなかった様に思います。

 

 

自身も多感な時期でもあり、(自分でいうものではありませんが汗)

また高校の行き帰りで生活もバラバラ、

ほとんど顔を合わせる事が無かったのですが、

そんな祖父からしてみれば反抗的な態度をしていた私にも、

いつも変わらぬ笑顔で可愛いがってくれていた祖父の笑顔も、

同時に記憶の中に残っています。

 

 

大正時代に生まれ、激動の昭和を生き抜き、平成にこの世を旅立った祖父。

 

詳しくは残っていないのですが、

学校卒業後に大須にあった呉服屋「美濃屋」に丁稚奉公として勤め、

昭和12年にそこから暖簾分けをさせてもらい、

美濃屋の「美濃」と、丁稚名であった幸七(こうしち)から「幸」を取り、

ここ中村区に「美濃幸」を開いた祖父がいなければ、

「今」の私はいないのだと、つくづく実感をします。

 

 

高校生当時の自身の未熟な態度に反省をしつつ、

心からの感謝を持って過ごす日々。

 

 

この結城紬や角帯は、

こうした自身の原点を気付かせてくれる大切なものであると同時に、

時代を経ても変わらぬ「価値観」や「良い物の基準」を身をもって教えてくれる、

教科書の様な存在です。

 

 

こうして、ゆっくりと時間を掛けて、自身の事を振り返りながら、

平成から令和へと思いを馳せる事が出来る事は、

昭和から平成の頃には出来なかった事。

 

きっと多くの国民が感じている幸せな気持ちや感謝の念を、

私も共に感じながら、今日一日を過ごしていました。

 

 

令和が皆さまにとって、素晴らしい時代と成ります様に。

 

そして時が過ぎ、時代を経ても、変わらぬ価値観や良い物が受け継がれてゆく、

素敵な時代と成ります様に。

 

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