和をたしなむ

2016.11.24更新 - 八寸・九寸(名古屋帯)

サロンスペースを彩る 唐花模様の博多織。

きもの美濃幸の店内は、その時々の商品を掛けてあり、

店の正面でもある「店舗スペース」と、

ご来店の皆さまに、ゆっくりと一服のお茶を楽しんで頂く、

サロンスペース」と、

大きく分けて二つのスペースに分かれています。

 

店舗スペースは写真などでも登場する機会が多く、

きもの屋としての顔」でもあるのですが、

私にとってサロンスペースも、

きもの美濃幸に欠かす事の出来ない大切な場所。

 

お客さまにお茶を楽しんで頂いたり、ご商談をするだけでなく、

取り留めもないお話しをしたり、お客様から頂いたお花を活けたり、

ワークショップで学びの場にしたり、と、

商品からではないところから、「美濃幸らしさ」を感じて頂く場所です。

 

とはいえ、

着物や帯を何も掛けていないのは、如何にも愛想が無いので、

サロンスペースの入口近くにある古い薬箪笥の上に、

その時々のものや季節の一品を一点だけ選び、

掛ける様にしています。

 

ちなみに、11月の一品はこちら。

 

p1260295

 

白経に唐花模様が織り込まれた、八寸名古屋帯。

博多織の名店、西村織物」さまの一品です。

 

当店ではここ数年前まで、

博多織にあまり力を入れていなかったのですが、

最近は男性のお客様が増えてきた事により、

博多織の角帯の取り扱いが増えてきた事や、

何より、西村織物さまが製織されている、

伝統を活かした現代的な色使いに惚れた事、

加えて、毎月博多から名古屋まで車を走らせ、

折々の素敵な一品を見せて下さる、

西村織物さまの担当者さまのお人柄に惚れ、

少しずつではありますが、店に置く本数を増やしています。

 

この帯も、そんな一品。

 

何百年、何千年前からある「唐花模様」。

 

一面に生える事や、その成長の様から、

子孫繁栄」、「一家安泰」の象徴して、

ヨーロッパから、シルクロードを経て日本に伝わったとされる、

縁起の良い柄のひとつ。

 

今でも、ヨーロッパの貴族の紋章などに、

同様の唐花模様や唐草模様を見かけます。

 

歴史深い模様を、配色と柄の取り方でモダンにみせる、

西村織物さまの一品。
八寸名古屋帯という事から、

比較的、気軽なTPO中心の出番になりますが、

カジュアルレストランでのお食事会や、お友達とのお出掛けなどに、

飛び柄の小紋や、無地感覚の紬と合わせてお召しになると、

きっと現代的なモダンさと、着物らしいトラディショナル感も合わせて、

着姿をコーディネートをお楽しみ頂けます。

 

スノーホワイトの季節にもしっくりとくる、そんな名古屋帯。

 

パーティやクリスマス会など、

楽しい席を一層楽しくする名古屋帯として、

活躍すれば、何より嬉しい事です。

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