和をたしなむ

2020.03.25更新 - 徒然なるままに

帯の格。

 

昨日ご紹介しました、織成の八寸に合わせて、

飛び柄の小紋を合わせてみました。

 

 

色合いといい、雰囲気といい、

とても良い組み合わせになったと、自画自賛。

 

 

この様な本格的な手挿しの小紋に、品格のある八寸を合わせる事によって、

着姿もお太鼓姿もすっきりとまとまり、着なれた雰囲気が出るだけでなく、

何より軽やかに着物を楽しめます。

 

 

この小紋は、飛び柄の小紋ですが、

柄は四季の花輪文に金が挿してあり、長着としての格は重たい方。

 

なので、袋帯を合わせても良いのですが、

こうした軽めの名古屋帯、それも八寸を合わせる事で、

一重太鼓の帯姿が軽やかになり、着姿全体がスマートになります。

 

 

「どの帯を合わせたら良い?」

 

というご質問は、多くのお客さまからお受けする事で、

その際に私たちがお話ししている事は、

 

長着と帯の「柄の格」が合っているか。

 

という事です。

 

 

帯の格は、帯の種類に依存している訳でなく、

帯の柄に依存しています。

 

なので、

 

「袋帯だから格が高い。」

 

とか、

 

「名古屋帯だから普段着使い。」

 

と一概に決めるけるのはNG。

 

その帯に使われている柄がどの様な用途を目的に織られたのか、

それに注目すると帯合わせが楽になります。

 

 

また、

 

「染め帯は普段着の帯」

 

とか、

 

「織り帯はフォーマル向け」

 

と一概に決め付けるのもNG。

 

染め帯でも格のある柄が染められていれば、

色無地や附下をお召しになるセミフォーマルな場にも結べますし、

織り帯でも遊びの柄を織り込んであれば、

カジュアル傾向の帯と言って良いでしょう。

 

 

なので、小紋に八寸を合わせても袋帯を合わせてもそれ自体は問題なく、

その帯に込められた「柄の格」や「格の重さ軽さ」に目を向けると、

帯合わせが、楽に、楽しくなります。

 

 

こうした部分が、着物を着なれていない方からすると、

面倒な部分に感じるかと思いますが、

そうした解説などは、これからも商品紹介と共にアップをしていきます。

 

 

春爛漫となり、着物を着る事が心地好い季節の到来。

 

 

皆さまにとって季節と共に着物に袖を通すことが、

なお一層楽しいものとなります様に。

 

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