和をたしなむ

2017.04.15更新 - 徒然なるままに

桜から菖蒲へ。 季節感と共に在ること。

 

 

サロンスペースにある薬箪笥の上を、

桜の帯から菖蒲の帯に掛け替えました。

 

 

 

 

サロン側の入り口の傍らにある薬箪笥。

 

外からも良く見えるここは、

毎回、その時々の季節感に合ったものを置くように、

いつも心掛けています。

 

我が街のあちらこちらにある桜の木も、

少し風が吹けば見事な桜吹雪に、

 

うっすら染まった桜色から、

新緑の若葉の色が目立つようになってきました。

 

そして、季節は端午の節句へ。

 

桜よりも菖蒲が似合う季節は、もうそこまで来ています。

 

 

帯の柄は、このように季節感を表し、また気軽にまとうことが出来るもの。

 

今であれば桜の柄に始まり、この様な菖蒲の柄や、鯉のぼりの柄も、

街中では目にすることがあるでしょう。

 

季節感のある帯は、その時しか使えないから。

 

というお声も時々耳にしますが、

こうした季節感あふれる柄を身に付ける楽しさは、

着物ならではの楽しみ方だと、私は思います。

 

 

「一年365日、すべてに季節感があるとすれば、365本の帯を持たなければいけない!」

等とあまり極端な事は考えず、

 

自分が好きな季節にちなんだもの、

自分が大切にしている季節にちなんだものと、

 

まずは一点から、季節感を帯にまとう楽しさを感じて頂けたら、

それまでとは違った着物の世界観が、きっと見えてくると思います。

 

そして私たちも、

 

そんな楽しみ方をお伝え出来る着物屋で在りたい。

 

さくら舞い散る季節の変わり目に、

帯を掛け替えながらそんな事を思う、春の一日でした♪

 

 

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