和をたしなむ

2019.04.06更新 - コーディネート紹介

桜尽くしと桜満開の頃。

 

四月の模様替えが済みました、きもの美濃幸の店内。

 

 

春爛漫な季節に相応しい色柄のものを選んで掛けましたが、

そうした季節限定の色柄は、「その時」に掛けておかなくては、

そのものの魅力を十二分にお楽しみ頂けないというもの。

 

毎年、毎季節、それを外してしまい、

皆さまにご紹介出来ない一品がいくつもあり、その度に反省をしています。

 

 

今日ご紹介するコーディネートは、

そんな「今」をお楽しみ頂けるもの。

 

桜満開の季節感を、着物と共にお楽しみ頂けたらと思います。

 

 

小桜模様が反物全体に染付された総型染の小紋に合わせて、

桜流水柄を金駒刺繍と共にあしらった塩瀬九寸をコーディネート。

 

 

「今しか」楽しめないのではなく、

「今を」楽しむためのコーディネートです。

 

 

桜の桜を合わせる事は、とても贅沢なこと。

 

日本の花ではありますが、

ご存じのとおり、その季節はあっという間に過ぎていき、

一瞬の美しさのみを心にとどめさせてくれます。

 

 

季節は日一日と移ろい、今日と同じ日は二度と訪れません。

 

その瞬間瞬間の美しさや儚さを色柄に閉じ込めて、

季節と共に楽しむことが出来る事が、着物が持つ魅力のひとつ。

 

 

この組み合わせを、名古屋近辺で楽しむことが出来るのは、

恐らく今週末までかと思いますが、

今だけの美しさを装い、それを心からお楽しみ頂けたら、

着物屋として何よりも嬉しいこと。

 

 

皆さまにとって今春が、そんな着物と共に在る、

素敵な季節となります様に。

 

 

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