和をたしなむ

2017.12.07更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「きちんと履きこなすという事。」

 

毎年、季節ごとに、「自分だけのお気に入り」があり、

それは足袋だったり、帯だったり、長着だったりと、羽織紐だったりと、

その時々や気分によって多種多様なのですが、

今年の冬のお気に入りは、この「桜皮表の下駄」。

 

元々付いていた木綿の鼻緒から、別珍の鼻緒を挿げ替えてもらい、

一層、お気に入りの一足になりました。

 

 

桜表の下駄に別珍の足袋、ずり出し紬の長着と結城紬の袖なし羽織。

 

見た目にも、体感的にも、真冬の寒さの中を本当に暖かに過ごせる、

機能的なコーディネートがお気に入りです。

 

 

このコーディネートでどこでも行く私。

 

普段店にいる時はもちろんですが、息子の保育園の送り迎えの自転車も、

名駅にちょっとお買い物に行く時も、このコーディネートが好き。

 

そして、この下駄が何よりお気に入りです。

 

 

と、思い返してみると、

この下駄を履きはじめたのは、2か月前。

 

いつもなら、かかとゴムを替えたりして、

少しでも長く履けるように機能面の強化をしていたのですが、

今回はそうした事を全くせずとも、何ともなく履きこなせています。

 

 

かかとゴムも比較的綺麗な状態のまま。

 

 

若干、石がめり込んでいますが、

気づいた時に取っていたので、さほど酷くなっていません。

 

 

5年ほど前は、「こんな使いにくい底ゴムを付けて!」と、

下駄を前に、あるいは問屋さんを前に、文句を言っていたのですが、

下駄を履きこなせる様になれば、そうした事もせずに、

何なく履ける事に今にして気づかされました。

 

この2か月間、注意したのは、

 

 1、つま先をぶつけない。

 2、かかとを擦って歩かない。

 3、きちんと足を上げて歩く。

 

の3点のみ。

 

要は、「きちんと歩く。」事を意識すれば、

どんな履物も上手に履きこなせるという事です。

 

今の便利な世の中、道具に頼ってばかりでは駄目だという事を、

一足の下駄から教えて貰った様に感じます。

 

 

余談ですが、

先日七五三を迎えた我が家。

 

息子への記念の一足と想い、

畳表に白別珍を挿げた本格的な雪駄(お値段も大人並!)を、

息子の為に誂えたのですが、

 

上記の事を注意点として教え、

あとは息子の自由にして何日間か履かせていたのですが、

ご覧の通り、ほぼ無傷の状態。

 

 

ただの5歳の子も、きちんと教えてから履かせれば、

綺麗に履きこなす事が出来るという事でした(汗)

 

 

きちんとする。

 

という言葉は、便利な言葉ですが実に奥の深いもの。

 

そんな事が当たり前に出来るきもの屋で、在りたいと思います。

 

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