和をたしなむ

2017.11.24更新 - 男のきもの

秋冬に楽しむグレイッシュカラーの男きものコーディネート。

 

秋冬の色といえば、

濃い色やダーク系の色目を連想する方が多いかも知れませんが、

暖かみを持ったグレイッシュカラーも、

凛と澄みわたる冷たい空気の中で美しさを発する色のひとつ。

 

そんなスタイリッシュな色を、

きもの男子の皆さまにもお楽しみ頂けたらと思います。

 

 

越後おぐに 本松煙染 細縞 × 米沢織 近賢織物 角帯

 

新潟県の長岡市小国町、

中越地方の山間部、雪深い街でコツコツと物作りに励まれておられる、

越後おぐに くるまや工房」さんで製織された本松煙染の縞紬と、

雪深さでいえば同じくらい、東北山形県の南部米沢で製織された、

近賢織物」さんの角帯の組み合わせ。

 

どちらの一品も、「男の着物」を主に扱わせて頂いているきもの美濃幸にとって、

無くてはならない一品を創り上げる大切な機屋さん、二軒のものになります。

 

 

 

この一品は、「本松煙染(ほんしょうえんそめ)」という、

松などの樹脂を燃やし、その煤を原料とする顔料成分で糸染をしたもののことで、

このくるまや工房さんの松煙染は「本」が付く事もあり、拘りを持って制作されたもの。

 

 

通常は後染で染色するものを、

糸一本ずつに顔料を揉み込みながら染色をする事が特徴です。

 

その甲斐もあり、織り上げた生地の表情はとても豊か。

 

藍色にも似た松煙染の色糸は、

男着物の色の楽しみを、存分に味あわせてくれる仕上がりです。

 

 

細いの縞模様は、紬と言えど節感は少なく軽やかな素材感が特徴。

普段着や洒落着の範疇を超えて、幅広いTPOでお召し頂ける事と思います。

 

 

合わせる帯は、米沢織、近賢織物さんの角帯。

 

 

多数の色糸を緯糸に使い、紬の風合いで織り上げた表情は、

この様な同系色のコーディネートでもメリハリをつける事が出来、

カジュアル感のある組み合わせを演出してくれます。

 

 

緯糸の様子を見ると、黒や灰色といった定番の色に加えて、

スカイブルーやピンクの糸も織り込まれ、

それが織り上がりの角帯になった際の「良い表情」になっています。

 

こうした紬に合わせるほか、木綿着物にも相性が良く、

普段着のワンアイテムとして色を楽しみながら結んで頂けると思います。

 

 

男の着物も、上手に色を取り入れながらお召しになると、

その時々の季節感を楽しめ、着物を着る事が一層楽しくなります。

角帯や半衿、羽織紐で色を使うと、一層気軽に楽しむことが出来ます。

 

皆さまも自分らしい一色と共に、素敵な秋冬の季節をお過ごし下さいませ。

 

 

《 掲載商品詳細 》

越後おぐに くるまや工房 本松煙染縞紬(絹100%) 180,000円(税別・反物価格)

近賢織物 角帯 (絹100%) 16,000円(税別)

 

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