和をたしなむ

2017.04.05更新 - コーディネート紹介

草木染にある こなれた素材感と自然の恵みと職人の心。 「 飯田紬無地紬 × 伊那紬九寸名古屋帯 」

 

 

四月に入り一層春らしく、軽やかな着物を,

ご来店の皆さまにご提案したいと思っています、きもの美濃幸です♪

 

今日はそんなコーディネート提案の中から、

普段使いに最適な、草木染の紬と九寸名古屋帯のコーディネートを、

ご紹介したいと思います。

 

当店でも人気があり、またご縁がありお誂えされた皆さまから、

絶大な支持を頂いております、

 

信州伊那谷で製織されている「飯田紬」の無地紬と、

同じく伊那谷にある、「伊那紬」の九寸名古屋帯の組み合わせ。

 

 

飯田紬の無地の中に映える、破れ格子柄の伊那紬の帯。

 

どちらも「伊那谷」という大自然に囲まれた、

また今に至るまで日本の養蚕業を支え続けている産地で、

 

その自然と向き合い、自然から色を頂きながら糸を染め、

織り上げている、手作りの良さがある一品たちです。

 

飯田紬の紹介はこちら本物をひとつずつ揃えていくこと。

 

 

先にも書きましたが、この着尺と帯はどちらも、

草木染」で染織された糸を使い、織り上げられたもの。

 

草木染は、現代ではやりたくても環境が許さない場合が多く、

まず染織家のまわりに、豊富な自然の恵みがなければ、染色自体が出来ません。

 

そうした意味では、化学染料で染める方が環境への負荷も少なく、

自在に色を創ることの出来る、今の時代にはあった染色なのかも知れません。

 

どちらに優劣がある訳ではなく、どちらを選択するか。

 

職人にとっても、小売店にとっても、ユーザーにとっても、

そういう事だと思います。

 

 

 

さて、話を戻して、

 

自ら野山に入り、膨大の草木を刈って切出し、それを大釜で煮出し、

幾度と糸染を繰り返しながら、想う色を創っていく。

 

効率化が叫ばれる世の中、また環境保全が叫ばれる世の中では、

職人さんからすれば、肩身の狭い物作りの環境となってしまいましたが、

 

私がそんな皆さまと実際にお会いして感じる事は、

どなたも自然に真摯に向き合い、畏敬の念、感謝の心に溢れ、

 

自然の恵みから色を頂く。

 

という気持ちで糸染をされています。

 

そうした謙虚な心と共に、

恵みを最大限に活かしたいという職人の心があり、

 

また工程的に、何度も水に通されたからこそ出てくる、

絹本来の風合いとが相まり、

 

織り上がった反物たちを手にすると、

得も言われぬ柔らかな風合いに仕上がります。

 

この二選も、そうした風合いを持つ一品たち。

 

先にも書いた通り、「草木染+絣織」という事もあり、

色彩や柄の派手さなどは皆無ですが、

 

これも先に書いた通り素材本来が持つ良さを実感できる、

また大人な女性にやさしい、よく見るわかる可愛さが織り色の中にあり、

きっと普段着使いのコーディネートとして存分にお楽しみ頂ける事と思います。

 

この春の季節が、一層着物が心地好く楽しめる季節となります様に。

 

 

「出品商品詳細」

 

着尺;飯田紬 無地紬 150,000円(税別)

帯;伊那紬 九寸名古屋帯「破れ格子」 105,000円(税別)

帯〆;正絹丸くけ帯〆 10,000円(税別)

草履;和想庵 本革草履 28,000円(税別)

バッグ;ゐど壽屋 トートバッグ 7,000円(税別)

 

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