和をたしなむ

2026.04.13更新 - 徒然なるままに

「見テ 知リソ 知リテ ナ見ソ」豊田市民芸館~芹沢銈介展へ。

 

休日の一日。

 

 

最近、花粉症の影響もあり体調を崩し気味だったので、

自宅でゆっくりとした時間を過ごそうかとも思いましたが、

 

そんな時だからこそリフレッシュしたい気持ちが勝り、

思い立って豊田市民芸館で開催中の特別展、

「芹沢銈介の仕事」を観に行きました。

 

 

 

 

豊田市民芸館は、

お客様からも一度行くといいよとお勧めをしていただいており、

以前から気になっていた場所のひとつ。

 

 

芹沢銈介展が開催されているというのであれば、

行かない選択肢はないなと思い、

 

名古屋市内から高速道路を使って約一時間、

ドライブにもちょうど良い距離感の場所に向かいました。

 

 

 

 

芹沢銈介氏については改めて解説する事はありませんが、

当店でも大切に扱わせていただいている型絵染の創始者であり、

 

日本全国にある織物・染物・陶芸などの、

名のなき職人による手仕事の美しさに注目をした、

民藝活動の一翼を担った作家のひとり。

 

 

 

きもの美濃幸が扱う一品たちも、

名高い作家が手掛けたものは少なく、

丁寧な手仕事がなされた上質感あふれるものをと意識しており、

 

芹沢銈介氏、そして創始者である柳宗悦氏の思想は、

どこか通ずるものがあると思い、

日々商いをしております。

 

 

 

肝心の展示内容については、

限られた点数ではありますが、

見応え抜群の展示内容で、

 

私の様な芹沢銈介好きからすれば、

一日、ここに居られる作品構成。

 

 

 

 

代表的な、暖簾の作品も何点かあり、

 

 

 

屏風に装丁されたものや、

 

 

 

 

 

和装品は、帯地や珍しい打掛など、

 

 

 

 

 

 

着物ファンの皆さまにとっても、

見応えのある展示内容でした。

 

 

 

芹沢銈介氏の代表作でもある、

本の装丁も多数展示。

 

 

 

 

なかには、私が喉から手が出るほど欲しい一冊も展示してありました。

(以前、古本屋を探したら数十万円していて、とても手が出ませんでした涙)

 

 

 

 

展示場の別室には、

柳宗悦氏の書斎を模した部屋が用意されており、

そこに掛けてあった解説文に心を打たれました。

 

 

 

 

「見テ 知リソ 知リテ ナ見ソ」

 

(見てから知りなさい。 知ってから見てはいけない。)

 

という意味の言葉で、

柳宗悦氏の民藝に掛ける想いを乗せた一首です。

 

 

まずは先入観なく、自身の心の赴くままに美しいと思うものを求め、

それに行きついたのであれば、じっくりと学び、教養を深めていく事が大切。

 

 

概念や知識から物を知った気になるのではなく、

まず物と対峙をし、直感を信じること。

 

 

私自身が問屋に向かい、仕入れをするときの心意気を、

そのまま言語化してもらえた心地がします。

 

 

 

情報が溢れかえり、

ものを見ずとも何事も知れる心地になれる現代。

 

 

また美しさというものを、

「映える」や「バズる」という言葉に安易に変換されがちの価値観にあって、

 

ただただ自分の心の赴くままに、

そのものの美しさを求めていく事の大切さ、

そこから知識という深堀をしていく事の難しさを、

改めて実感させられる展示会でした。

 

 

 

何はともあれ、

 

芹沢銈介が大好き!

 

そんな気持ちが爆発する幸せな展示会です。

 

5月24日まで開催中ですので、

同じ気持ちの皆さまはぜひ行ってみてください。

 

 

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