いざ、夏!涼やかに、心地好く。夏着物~浴衣から夏をはじめよう。「伝統と革新を感じる、躍動感あふれる一着をお楽しみください。」
いざ、夏!
涼やかに、心地好く。
単衣〜夏着物から夏をはじめよう。
そんな想いとともに過ごしたい、
2026年の夏。
美濃幸好みの単衣・夏着物のご紹介や、
それにまつわるエピソードをご紹介してまいります。
今日は男性向けの浴衣をご紹介いたします。
きもの美濃幸は私自身が着物姿を発信している事もあり、
男性のお客様が多いきもの屋さんです。
男女の割合としては、3対7といったところでしょうか。
少ないように見えるかもしれませんが、
同業者さんとお話をすると、
その割合の高さにビックリされることが多いです。
男性のお客様単独の方が圧倒的に多いですが、
ご夫婦やパートナーさんと一緒にご来店下さる方も含めて、
皆さま思い思いに着物を楽しんでおられます。
その様な皆さまにきもの美濃幸らしい一品をお届けしたく、
いつも問屋を回っては、心留まる一品を見つけてくるのですが、
今日ご紹介する一反は、
まさに一目惚れで仕入れを決めた、
夏の小粋さを感じさせてくれる染め上がりの浴衣生地です。

竺仙浴衣「キングサイズ・宮下真理子・馬九行久(うまくいく)」
江戸染の名店「竺仙」さんが手掛けた一反。

墨黒の水墨画の様な世界観のなかを駆ける馬たちの様子。
この図案意匠は、
日本画家の宮下真理子氏が手掛けた、
竺仙180年超の歴史に新たな一歩を刻む、
伝統と革新を感じさせてくれる浴衣生地です。

馬の柄は縁起物であり、
また今年の干支が「午年」という事から、
この図案意匠のモチーフにしたのはもちろんですが、
よくご覧いただくと、
この馬たちは九頭だて駆け抜けており、
昔から縁起を担いだ文様とされている、
「馬九行久(うまくいく)」
を宮下真理子さん流に作り込み、
その願いを込めてこの意匠が制作されています。

疾走する馬の躍動感と柔らかな曲線、
その駆ける大地と疾走感を表現する直線的なたすき掛けが相まり、
浴衣らしい小粋さと遊び心を感じる染め上がりとなっています。

そして、宮下真理子さんも自身のサイトで仰っておられましたが、
この一反最大の魅力は、「仕立て上がりの美しさ」にあります。
注染で染め上げるという事は、
長さ50センチほどの型紙を生地の上で送りながら、
12メートルほどの一反を染め上げていく事になりますが、
この際、必ず型紙の継ぎ目が発生し、
その継ぎ目をどのように処理するかが、
仕立て上がりの美しさを決めていきます。

ただただ、面白く、ポップな柄を作る事は、
画家さんであれば出来る仕事ですが、
ここに型紙を送って染める事や、
生地を裁って着物のかたちに仕立てることなどを考え、
その際に最大限、柄の良さを感じてもらえるものを作る事が、
和装の図案を作る難しさと、腕の見せ処になります。

まだ未仕立てで、トルソー着付けをした程度ですが、
この一反は上記の心を押さえてあります。

注染で染め上げた図案は構図が絶妙で、
型紙の継ぎ目が丁度いい塩梅で入っており、
仕立て上げると縦横無尽に駆ける馬の様子が着姿に浮かび上がります。
柄の面白さが決して突飛なものではなく、
また作者の独りよがりではなく、
この柄を見惚れて、着てみたいと思われた方の事を想い、
制作されたのだという事が、よく伝わってくる仕上がりとなっています。

反巾の広いキングサイズであり、
男性向きを想定しての商品ではありますが、
きっとお心に留まる女性も多い仕上がりの一反。
ぜひ我こそはという方にお試しいただきたいですし、
きっと女性らしい品格も引き出してくれる一着に仕上がる事でしょう。
性別を問わず、思うままの着姿と柄の躍動感。
竺仙さんが新たな歴史を刻む、伝統と革新を感じる染め上がりを、
夏の涼感とともにお楽しみください。
《掲載商品のご購入はこちら》
竺仙浴衣「キングサイズ・宮下真理子・馬九行久(うまくいく)」
59,400円(税込・反物価格)
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