和をたしなむ

2024.10.03更新 - イベント

おはじきとお手玉。「型絵染 岡田その子展」

 

10月11日〜14日開催「型絵染 岡田その子展」

 

詳しくはこちら

型絵染 岡田その子展 開催します。

 

 

鋭意準備を進めております!

 

 

昨日の京都での問屋めぐりはもちろんのこと、

多くの方にその子さんの世界観を知っていただきたいと思い、

案内状もいつもより多めに作成をしています。

 

 

 

そんな今回の案内状。

 

こちらの九寸帯の写真をメインに使う事にしました。

 

 

 

 

黒地に愛らしい柄が染め上げられた一本。

 

 

美濃幸好みからすれば、

黒地の様なパキッとした地色は少し外れるのですが、

全体の雰囲気はそうでもなく、

実に愛らしさ満点な仕上がりとなっています。

 

 

 

準備段階からとても気にっていた一本で、

絶対にシンボリックに使いたいなと思っていた一目惚れのお品です。

 

 

 

帯の名は「おはじき」。

 

 

 

 

おはじきの愛らしさや透明感、

そしてどこか懐かしい空気感が好みで、

 

案内状の写真を撮る際には、

この雰囲気に似合う昔のおはじきがないかと、

方々を探したのですが意中のものは見つかりませんでした。

 

 

おはじき自体、あまり販売はされていませんし、

そもそも新しいおはじきでは、

このその子さんが表現したいであろう空気感は表せず、

きっとちぐはぐになってしまうだろうと思い、

 

さてどうしたものかと思案していたところ、

そんなことをご近所の駄菓子屋さんに相談したら、

 

「祖母の形見のお手玉ならありますよ。」

 

と、

そのお手玉を見せてもらうと、

正に意中のもの!

 

 

大切に使いこまれ、おばあ様が子や孫のためにと、

古布を使い縫い上げた雰囲気は、

私がこの帯に感じた空気感そのものでした。

 

 

 

 

大切にお借りして、

店に戻り帯と一緒に写真を撮ってみたら、

本当に雰囲気良く収まる1枚を撮ることが叶いました。

 

 

 

 

撮影時間、ものの5分ほど。

 

 

想いが通ずる写真が撮れる時は、

いつもこんな偶然の様な必然のなかに在るのだと感じます。

 

 

 

 

おはじきとお手玉。

 

 

どこか哀愁があり、そして愛情が溢れ、

優しい世界観と大人の心を和ます空気感が、

その子さんが作り上げる帯たちの魅力だと私は思っています。

 

 

お人柄がそのまま、染柄や染色となって表れ、

 

「岡田その子さんって、どんな方なの?」

 

と聞かれた、

目の前にある帯を指さし、

 

「この様な雰囲気の方です。」

 

と言って間違いのない素敵な方であり、

だからこそ、私が長く追い続ける事が出来る染織家なのだと思います。

 

 

 

そんな楽しい帯たちが揃うこの機会、

問屋さんが手持ちの帯が全品揃う機会となっています。

 

 

 

美濃幸好みの岡田その子が創り上げる染織の世界。

 

ぜひ皆さまも同じく楽しいお気持ちと共に、

ぜひご来店くださいませ。

 

 

心よりお待ちしております。

 

 

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