和をたしなむ

2025.06.24更新 - イベント

かたちに囚われ過ぎず、布とお客様にとって良きものを。「きものクリーニングキャンペーン&きものリメイクご相談会」

 

30日(月)まで、

 

「 きものクリーニングキャンペーン&きものリメイクご相談会 

 

開催中です!

 

詳しくはこちら

きものクリーニングキャンペーン&きものリメイクご相談会 開催いたします。

 

 

 

今月のイベントは、二つの企画のコラボレーション企画。

 

 

クリーニングキャンペーンは、若だんなが担当、

 

きものリメイクご相談会は、若女将が担当と、

 

役割分担をしながらお承りしておりますが、

実際、ご来店いただきご相談を進めていく段階になりますと、

どちらかも一緒になってその話の輪に入っていき、

より良いご提案が出来る様な会話をしながら進めさせていただいております。

 

 

 

きものリメイクご相談会は特にその様な感じであり、

 

ほとんどのお客様は和装→洋装へのリメイクをなされる訳ですが、

「生地はどのようなものなのか?」「和装としての価値はどうなのか?」といったことを、

着物部門の若だんながお話しをしながらアドバイスをさせていただいております。

 

 

 

そのアドバイスが的確かどうかはお客様に判断していただくとして、

 

時々、きもの屋の自我というものがふつふつと湧いてしまう事もあり、

そのたびにお客様目線での考えを持たねばと反省をしているのですが、

 

この甚平をご相談をお受けした際には、

その事をよく感じる事となりました。

 

 

 

 

見事な有松鳴海絞り浴衣の反物から誂えた甚平。

 

 

お客様が長年お手持ちだった反物を持ち込まれ、

甚平にしたいというご相談でした。

 

 

 

このコラムでも何度か書いておりますが、

今、すべての工程を国内で行っている純国産の有松鳴海絞浴衣はほとんどなく、

多くは国外で括り加工がなされています。

 

 

その賛否は簡単には出せないのでまた機会のあった時に記しますが、

お客様がお持ち込みになられた一反は、間違いなく純国産のもの。

 

それも一等、素晴らしい仕上がりのもの。

 

 

今や出会う事すらままならない素晴らしい仕事の一反を前に、

先述のきもの屋の自我が湧いてしまい、

即座にお客様には浴衣でのお仕立てをご提案さしあげた訳ですが、

 

お客様曰く、

 

「何十年もこの反物の状態であったものを、こうして機会を得て陽の目を見たのであれば、

それは日々着ることが出来る甚平の方が生地にとっても、私にとっても嬉しい」

 

ときっぱりと仰られ、

その通りだとつくづく実感をいたしました。

 

 

 

一枚の布にとって、

そしてその布と日々を過ごすお客様にとって、

その共にするためのかたちは十人十色であり、

 

和装だけでなく、洋装といったかたちだけに囚われず、

広い見識をもって的確なご提案をする事が務めでありますし、

 

そういったご提案は、

布をこよなく愛し、和洋問わずお仕立ての勉強をしている若女将の方が、

かたちに囚われないものをさせていただけている様に、

身近でその様子を見ながら感じています。

 

 

 

大好きな布、思い入れのある布が身近にあり、

そうした事が日常生活に潤いを与えてくれたら何よりも嬉しい事。

 

 

 

そんなご提案をお一人様ごとに出来るように精一杯努めますので、

どうぞ楽しみにご来店ご相談下さいませ。

 

 

 

 

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