はじめての誂え紬の着心地を。「お客様コーディネート紹介」
今日はお客様の着姿をご紹介します。
快諾をいただいてご紹介しておりますので、
どうぞ楽しみにご覧下さいませ。
飯田紬の袷をお召しくださった着姿。
「暑い~!!」
と言い、汗をかきながらご来店くださいました(笑)
先日お納めをした一着なのですが、
私がどうしてもその着姿を直に拝見したかったので、
単衣も越して夏衣でも良い、GW明けの天候のなか、
無理をしてお越し下さったという訳です。
飯田紬は手紡の真綿紬なので、
袷の中でも保温性が高い布。
夕暮れ時でしたが、きっと暑かった事でしょう!
ありがとうございました!!
この一着、
お客様にとってはじめての誂え紬となりました。
ご縁をいただいてから、色々とお話しをしているなかで、
「いつかは、ながく愛用出来る様な無地系の紬が欲しい。」
とのお声を聴かせていただき、
お客様のご要望もお聴きしながら、
手織りが良いのか、織機織りでも良いのか、
草木染が良いのか、そうでなくとも良いのか、
真綿系が良いのか、それ以外の方が良いのか、
などなど、
実際に当店の手持ちの紬や、当店開催の個展でお品をご覧いただきながら、
「誂えるのであれば、この飯田紬が良いよね!」
という結論に双方いたり、ご注文をいただける事なりました。
飯田紬の生地特性を考えてご寸法も改めて相談をしながら、
八掛の色目も吟味を重ね、
お客様らしく、馴染みの良い色を付ける事が出来ました。
はじめての誂え紬。
自分にとってのそれは、白大島でした。
確か27歳頃の事。
当時お世話になった先輩から、
「白大島の男物はなかなか出回らないから、気に入ったから買っておきなさい。」
と言われて誂えたのがきっかけでした。
確かにそのとおりで、
その白大島を着ているとどこでも褒められ、
また自画自賛ですがとても自分らしく似合い、
汚れて、八掛が擦り切れては、解いて洗い張りをし、
何度も何度も仕立て替えをした、最高にお気に入りの一着となりました。
生地も弱ってきているので、最近は出番は少なくなり、
今は解いて洗い張りをし終えた反物の状態で保管中。
でも白大島に初めて袖を通した時の晴れやかな気持ちや、
少し背伸びをして気恥ずかしかった心地などは、
今も良く記憶のなかに残っています。
お客様お一人ごと、そうした目に見えない大切なエピソードが在ります。
この飯田紬もきっとそんな着手の想いと共に、
長く永く愛され続けていく事と思いますし、
ご提案した責任として、これからもその行き先を陰ながら見届けていけたら、
きもの専門店としては何よりも嬉しい事と思っています。
「あと50年くらいは着れるかな?」
とのお客様のお言葉に、
「貴女はおばあちゃんだけど、私は草葉の陰だよ(笑)」
との返し。
それぐらい長い月日をともにしてくれる一着になってくれればと、
そして、この方のもとであればそれもきっと叶うはずと、
お客様の着姿を拝見して思いました。
Kさま、誠にありがとうございました。
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