互いの個性、そして着手の個性を引き立てる秋冬の結城紬コーディネート「本場結城紬無地×洛風林九寸帯」
昨日の一瞬の荒天を経て、
今朝は久しぶりにエアコンを入れずとも、
心地好く過ごせる一日となりました。
能登半島の惨状を見ると、
手放しで秋の到来を喜べる心地にはなりませんが、
それでも日一日と季節は移ろい、
秋の深まりを自然と共に感じる事が出来るのは有難い事。
当たり前の事を当たり前として過ごせる日常がある事をかみ締めて、
しっかりと日々を過ごしたいと思うこの頃です。
さて、
先週末にご紹介をしました、
小倉商店さんが手掛けた本場結城紬の無地紬。
詳しくはこちら
早速ですが、
美濃幸好みのコーディネートをつくってみました。
女性向けの九寸帯を合わせた、
正に美濃幸好みの組み合わせ。
どうぞご覧くださいませ。
柔らかな鳥の子色の無地の上に、
一色個性を感じる彩りを加えてくれる猩々緋の色合い。
帯の名店「洛風林」さんが手掛けた、
東欧華文の九寸帯になります。
ぱっと華やかで、色彩に溢れる織り上がりの一本。
地色は猩々緋という弁柄色を華やかにしたかの様な、
オレンジ色系の色目であり、
そこにひとつ、大胆な構図でお太鼓柄が織り上げられています。
こうした、一見すると派手にも見える色目を、
上品にまとめあげるところが、
私が長年洛風林さんを愛している理由のひとつ。
普通であれば、これだけ華やかな地色の帯ですと、
帯だけが前面に出てしまい、
着姿としてのまとまりがつかなくなるのですが、
着姿をまとめ上げる帯としての役割を果たし、
また着手の個性や、合わせた長着の良さを引き立てる役割も果たす、
そんな力を洛風林さんが手掛ける帯は持ち合わせています。
本場結城紬の無地、それも小倉商店さんが手掛けたものは、
織り上がりに力があるものなので、
この双方の力が合わさり、共に引き立てあった組み合わせとなりました。
東欧華紋の大胆かつどこか愛らしさもある柄の魅力。
何気ない色遣いの様に見えますが、
先述の地色も、柄の紫色や黄色も、
その色単体では結構派手な色になるのですが、
その色をまとめ上げ、
また昇華された帯の魅力を、
本場結城紬もそのままに受け止めて、
共に持つ個性を引き立ててくれるコーディネートであり、
美濃幸好みの組み合わせになったと感じています。
帯揚げや帯〆の色は、
折々の季節は個性に合わせて。
帯の個性を活かしたいのであれば、
地色の同系色や、一色落とした色目のものを選ばれると、
しっくりとまとまるはずです。
結城紬の色目や素材感、
そして帯の色目や雰囲気は、
正に今からの季節にこそ活き、お楽しみ頂けるものです。
日一日と秋色が深まり、吹く秋風から冬の到来を感じ、
真綿紬の温かみや、そうした色目が心地好くなるこれからの季節。
来たる季節に皆さまの個性を合わせて、
着物と共に在る素敵なひとときをお過ごしくださいませ。
《掲載商品のご購入はこちらから》
※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。
528,000円(税込・反物価格)
九寸帯(名古屋帯)「洛風林の帯・東欧華文」
※諸事情によりお値段等は非掲載とさせていただきますが、お気軽にお問い合わせください。
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