2024.05.08更新 -
八寸・九寸(名古屋帯)
今月のサロンスペースの一本「5月・見留敦子・九寸帯・薄明り」
サロンスペースの入り口には、
いつもその月ごとにあった一品を掛けています。
店としては裏口になりますが、
外から丁度良い日の光が射し込み、
外からもご覧いただけるスペース。
今月はこの一品を掛けています。
掛けてある撞木が透けて見えるほど薄く、
そして一段一段、丁寧に手織りがされている、
見留敦子さんが手掛けた一本。
洒落帯になりますので、
ゴールデンウイークが過ぎたあたりの初夏日から、
9月終わりの晩夏を感じる頃まで結んで頂ける、
単衣~夏衣向きの九寸帯になります。
国展作家である見留敦子さん。
私はお会いした事がないのですが、
この帯は彼女の分身。
きっとこの帯の様な空気感と雰囲気を持った方なのだろうなと、
勝手に想像してみたりしています。
丁寧に整理がされた経糸と緯糸をつかい、
お太鼓と前腹のところは橙色の濃淡と間道柄の格子で表現され、
絶妙な立体感を感じる仕上がりとなっています。
帯の名は「薄明り」。
夏も近づき、日も長くなった頃、
明け方の静寂の薄明りか、
夕暮れ時にある、
蝋燭の揺らぐ光の様な薄明りか、
染色と織りの表現で、見る人や結ぶ人の感性を刺激し、
色々な想像を膨らませてくれる、
作り手の力を感じる一本です。
今からの季節、
太陽の陽気も増していき、
この帯に当たる陽射しも少しずつ強くなっていき、
織の美しさを一層際立たせてくれるようになります。
季節を過ごす中で感じる織物の美しさとともに、
素敵なひとときをお過ごしくださいませ。
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418,000円(税込・反物価格)
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