優雅に漂う金魚の愛らしさと品格をお楽しみください。「竺仙浴衣・男性向け広巾・綿紬・金魚」
昨日に引き続き、
竺仙さんの新作浴衣をご紹介します!
昨日ご紹介しました一品はこちら
→浴衣らしい非日常と、夏着物らしい日常を。「竺仙浴衣・綿絽・朝顔」
今日の一反は、
男性向きの広巾生地を使い染め上げた一反になりますが、
きっと心留まる女性もおられるかと思っています。
竺仙さんが使われており、
また定評のある木綿の紬織生地「綿紬」を墨黒色に染め上げ、
その上に漂うかの様に優雅に泳ぐ金魚たちを染め上げた一反になります。
実に夏らしく、
浴衣らしい遊び心が染め上がった一反。
色目や生地巾(1尺7分)は男性向きではありますが、
先述の通り、小粋なものを愛す女性の方にもお召し頂きたい。
その様に思えるのは、
この金魚の柄は竺仙さんの定番中の定番柄であり、
私も大好きな柄のひとつ。
この柄に最初に出逢ったのは、10年ほど前、
その時は女性向けの綿絽生地に薄紫色で付けてあり、
生地感と色合いから、一層優雅な雰囲気に感じる一反でした。
その一反はとてもお似合いのお客様に早々にお見分けいただき、
その後は柄に惚れた男性のお客様からもお問合せを頂く事もあり、
見れば見るほどに性別のない、とても良い柄だと思う様になりました。
今回はこうしてシックな男性色に寄せた染め上がりとなっていますが、
柄としては中性的で完成されたものなので、
先述の通りの性別を問わず、お心に留まった皆さまに、
お楽しみいただきたい思っています。
白の経節が入った綿紬の生地は、
水の流れの様。
その上に大胆な構図で金魚たちが泳いでいます。
反物巾いっぱいに配された金魚たち。
仕立て上げると、合口は縫い込まれるので、
こうして金魚全体が見えるのは、身頃と袖くらいですが、
とはいえ、明らかに金魚とわかる柄付けは、
実に楽しいものです。
もうひとつ、
この柄の魅力というと、
生き物柄特有の生々しさがないという事。
通常生き物を染めた柄は、
どこか生気が入りすぎ、嫌いな方は受付られない様な、
生き物らしさが籠ってしまうか、
反対にそうしたものをなくそうと、
デフォルメされた柄になりがちです。
生き物過ぎると受け付けにくい。
デフォルメされると子どもっぽくなりがち。
こうしたバランスを絶妙にとりながら、
この金魚の柄は出来上がっているので、
多くの方の心に留まる一品に仕上がるとだと感じています。
夏の涼感と遊び心を余すことなくお楽しみいただける一着として。
そんな楽しい浴衣と共に、
素敵な季節をお過ごしくださいませ。
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58,300円(税込・反物価格)
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