単衣から夏衣を考えた帯選び。「洛風林の帯+織楽浅野」
ゴールデンウイーク期間中。
本日も通常通り営業をさせて頂いておりますが、
まだ5月も始まった頃とは思えないほどの陽気に包まれ、
日中は冷房を入れておかないと快適が保てないほど、
暑い日々となっています。
きもの暦でいえば、まだ袷の季節。
袷と聞いただけで汗が噴き出そうな心地がしてしまい、
着物を日常的にお召しになられている皆さまは、
もう単衣に衣替えをしているのではないでしょうか。
私自身もゴールデンウイーク期間中は単衣。
どうぞ無理せず、気候と体調に合わせて、
快適な着物をお選びください。
さて、
そんな温暖化の気候のなか着物を快適に楽しもうと思うと、
帯選びや長襦袢選びに苦心をされるはず。
今日は今時分から盛夏、そして秋口までの長い期間結んで頂ける、
「 単衣~夏衣向きの九寸帯 」
をご紹介します。
まずはこちら。
帯の名店「洛風林」さんが手掛けた一本。
白よごしの地色と、落とした色目を選んだ銀糸を織り込み、
お太鼓と前腹部分は透け感とモール糸を織り込んだ、
シンプルながらも織りの表情が豊かな一本になります。
単衣帯というと、
あまり透けていない薄手生地の帯や、
楊柳生地に染を施したもの、
また、その季節感にあった柄が染織されているものが向きますが、
この一本は透け感もほどほど、
真っ白な帯芯を入れれば夏帯に軸を置いた一本となり、
反面、少し灰色かかった色帯芯を入れれば、
より単衣帯として軸を置いた一本となります。
夏帯といえども、
それだけで体感的に涼しいものではなく、
見た目や雰囲気から「夏らしさ」を感じるものがほとんど。
単衣帯もそれと同じになります。
もちろん、こちらの一本は薄手に織り上げてあるので、
純然たる袷帯よりかは軽くて涼し気。
また、季節をそのままに感じる柄は入っている訳でもないので、
5月~9月頃に掛けて気軽に結べる一本として、
ご活用いただければ思います。
続いてはこちら。
こちらも織帯の名店「織楽浅野」さんが手掛けた九寸帯。
先ほどの洛風林さんのものと比べて、
より単衣帯として、またフォーマルに軸を置いた一本になります。
「八花」の名の通り、
花紋が織り込まれた一本。
地は透け感のある銀通しとなっており、
涼感を感じる仕上がりとなっています。
花紋は薄っすらとしたピンクと水色で表現されており、
これも単衣らしい涼感を感じさせてくれるもの。
また格調のある柄いきなので、
単衣頃のセミフォーマルな場面で真価を発揮してくれる一本となります。
色無地や附下に合わせて頂くと、
スキっとした着姿でまとまることでしょう。
色彩を抑えた、織楽浅野さんらしい仕上がりも身上の一本。
先に書いたとおり、透け感は抑えた織り上がりなので、
幅広い季節感のなかでお楽しみいただけたらと思います。
今日ご紹介しました2本はどちらも、
「今~これからの季節に迷ったらこれ!」
という帯たちになります。
自信をもって、また自分らしく結べる一本が手元にあると、
本当に心強いというもの。
皆様にとってそんな一本が身近にある、
素敵なきもの生活が訪れます様に。
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231,000円(税込・反物価格)
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