和をたしなむ

2024.05.04更新 - 八寸・九寸(名古屋帯)

単衣から夏衣を考えた帯選び。「洛風林の帯+織楽浅野」

 

ゴールデンウイーク期間中。

 

 

本日も通常通り営業をさせて頂いておりますが、

まだ5月も始まった頃とは思えないほどの陽気に包まれ、

日中は冷房を入れておかないと快適が保てないほど、

暑い日々となっています。

 

 

きもの暦でいえば、まだ袷の季節。

 

 

袷と聞いただけで汗が噴き出そうな心地がしてしまい、

着物を日常的にお召しになられている皆さまは、

もう単衣に衣替えをしているのではないでしょうか。

 

 

私自身もゴールデンウイーク期間中は単衣。

 

どうぞ無理せず、気候と体調に合わせて、

快適な着物をお選びください。

 

 

 

さて、

 

そんな温暖化の気候のなか着物を快適に楽しもうと思うと、

帯選びや長襦袢選びに苦心をされるはず。

 

 

今日は今時分から盛夏、そして秋口までの長い期間結んで頂ける、

 

「 単衣~夏衣向きの九寸帯 」

 

をご紹介します。

 

 

まずはこちら。

 

 

洛風林 単衣・夏九寸(名古屋帯)「横段」

 

帯の名店「洛風林」さんが手掛けた一本。

 

 

白よごしの地色と、落とした色目を選んだ銀糸を織り込み、

お太鼓と前腹部分は透け感とモール糸を織り込んだ、

シンプルながらも織りの表情が豊かな一本になります。

 

 

単衣帯というと、

あまり透けていない薄手生地の帯や、

楊柳生地に染を施したもの、

また、その季節感にあった柄が染織されているものが向きますが、

 

この一本は透け感もほどほど、

真っ白な帯芯を入れれば夏帯に軸を置いた一本となり、

 

反面、少し灰色かかった色帯芯を入れれば、

より単衣帯として軸を置いた一本となります。

 

 

夏帯といえども、

それだけで体感的に涼しいものではなく、

見た目や雰囲気から「夏らしさ」を感じるものがほとんど。

 

単衣帯もそれと同じになります。

 

 

もちろん、こちらの一本は薄手に織り上げてあるので、

純然たる袷帯よりかは軽くて涼し気。

 

 

また、季節をそのままに感じる柄は入っている訳でもないので、

5月~9月頃に掛けて気軽に結べる一本として、

ご活用いただければ思います。

 

 

 

続いてはこちら。

 

 

織楽浅野 単衣九寸(名古屋帯)「八花」

 

こちらも織帯の名店「織楽浅野」さんが手掛けた九寸帯。

 

 

先ほどの洛風林さんのものと比べて、

より単衣帯として、またフォーマルに軸を置いた一本になります。

 

 

「八花」の名の通り、

花紋が織り込まれた一本。

 

 

地は透け感のある銀通しとなっており、

涼感を感じる仕上がりとなっています。

 

 

花紋は薄っすらとしたピンクと水色で表現されており、

これも単衣らしい涼感を感じさせてくれるもの。

 

 

また格調のある柄いきなので、

単衣頃のセミフォーマルな場面で真価を発揮してくれる一本となります。

 

色無地や附下に合わせて頂くと、

スキっとした着姿でまとまることでしょう。

 

 

色彩を抑えた、織楽浅野さんらしい仕上がりも身上の一本。

 

先に書いたとおり、透け感は抑えた織り上がりなので、

幅広い季節感のなかでお楽しみいただけたらと思います。

 

 

 

今日ご紹介しました2本はどちらも、

 

今~これからの季節に迷ったらこれ!

 

という帯たちになります。

 

 

自信をもって、また自分らしく結べる一本が手元にあると、

本当に心強いというもの。

 

 

皆様にとってそんな一本が身近にある、

素敵なきもの生活が訪れます様に。

 

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちら》

 

 

洛風林 単衣・夏九寸(名古屋帯)「横段」

231,000円(税込・反物価格)

 

 

 

織楽浅野 単衣九寸(名古屋帯)「八花」

154,000円(税込・反物価格)

 

 

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