和をたしなむ

2025.04.19更新 -

単衣と夏衣をともに楽しむ一着として。「夏紬「星野織物・麻駒上布・絹麻」」

 

今日の名古屋市内は、

急に夏がやって来たかの様なとても暑い一日(汗)

 

 

日中は慌ててクーラーを入れるほど、

桜の季節から初夏を通り越して、

向日葵咲き誇る真夏を飛んできたかの様な一日となりました。

 

 

明日もそのような日が続くそうなので、

着物でお出掛けをされる方は何に袖を通そうか迷うところではありますが、

どうぞご無理はなさらず、気候と体調に合ったコーディネートをお選び下さい。

 

そして、着物とともに在る、素敵な一日になることを、

心から願っております。

 

 

今週から春夏の新入荷商品を順番にご紹介しておりますが、

そんな気候という事もあり、

単衣を越して夏衣の頃に心地好く袖を通していただけそうな、

絹麻の一反を今日はご紹介いたします!

 

 

 

 

新潟県塩沢にある星野織物さんが手掛けた絹麻織物。

 

 

星野織物さんでは、

この夏着物を「ほし乃駒」というブランド名で展開をされています。

 

 

 

 

経糸には、八丁撚糸機にかけた玉糸や生糸を使い、

緯糸には、苧麻(ラミー)を使い織り上げた一反で、

「麻駒上布」と名付けられた一反。

 

 

サラッとした生地感は、

塩沢御召の生産地らしく、八丁撚糸機にかけられた絹糸のシャリとした感覚と、

また麻織物が特産の新潟県らしく、麻糸を緯糸に使ったことにより、

この日本の蒸し暑い夏にこそ本領発揮してくれる仕上がりの一反となっています。

 

 

 

 

玉糸(玉繭からの糸)が使われているので、

節感のある太めの糸を想像するのですが、

実際の経糸は細く、節はありつつも均一な糸として仕上がっており、

星野織物さんらしい、丁寧で綺麗な織り上がりが、

とてもいい表情を作り出してくれています。

 

 

 

 

夏紬らしい、ごつごつした雰囲気はなく、

とても滑らかな生地感覚の様に感じます。

 

 

 

 

「上布」と名付けるだけの事はある感覚です。

 

 

生成り色を基調に、

先述の通りの縦にはその濃淡の縦縞が織り込まれ、

また玉糸らしい節感も表情豊か。

 

 

 

 

透け感は夏紬らしいものがありますが、

長襦袢や衿小物を工夫して単衣時分からお楽しみいただけたらと思います。

 

 

 

 

そして、

反物巾は1尺1寸(約42センチ)の広巾に織り上げてありますので、

男性の皆さまにもお楽しみいただく事が出来ます。

 

 

浴衣から始まっての夏着物ステップアップ。

 

小千谷縮を飛び越しての品格となりますが、

きっとどなた様にも着心地の良い一着に仕上がることと思います。

 

 

 

 

最近は夏の暑さが際立っており、

着物が好きな方にとっては、

どの様な着物を選べばいいのか悩ましい季節となっています。

 

また単衣の季節も長くなり、

下手したら今日の様な気候であれば、

単衣を通り越して夏着物を着たくなる気持ちが、

正直なところでしょう。

 

 

そうした時に一人二役を果たしてくれるのが、

こうした夏紬。

 

半襟を単衣に、そして長襦袢を色物のしてもらうだけで、

表生地の透け感が抑えられた単衣感覚でお召しいただけますし、

もちろん、夏仕様にした快適な夏着物としてもお楽しみいただけます。

 

 

 

無理なく、自分らしく装いながら、

夏の涼感を感じる一着をお楽しみくださいませ。

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちら》

※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

夏紬「星野織物・麻駒上布・絹麻」

220,000円(税込・反物価格)

 

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