名古屋が誇る伝統工芸と美意識を。
5月の模様替えが進む店内。
店舗スペース・サロンスペースの装花につづいて、
今日はサロンスペースの入り口に掛ける一品をご紹介いたします。
店舗スペースの様子はこちら
サロンスペースの装花はこちら
浅い藍色、縹色の上に大胆な縦方向の構図で竹柄が染め上げられた一反。
図案から括り仕事、染から解き仕上げまでのすべての工程を、
当店の地元である名古屋市有松鳴海地区で行った、純国産の有松鳴海絞りの浴衣です。
今や絶滅危惧種となりつつある純国産品の有松鳴海絞りの浴衣。
毎年毎年、ものづくりの現場からの声を聴くたびに暗澹たる気持ちになりますが、
それでもその受け継がれてきた伝統技術と美意識を残し伝えようとする方々もおられ、
当店も出来る限りではありますが好みのものを見分けて来ては皆さまにご覧いただいております。
有松鳴海絞の歴史は江戸時代までさかのぼり、
木綿の手拭いに施したものが街道沿いの土産物として一世風靡をし、
その後は星の数ほどの絞り技法が生み出され、
技巧の妙が競われたといわれております。
今はその技法の多くは失われ、
それでも現代に残った伝統技術をもとに、
絞りの手数よりも、デザインとしての評価がされている様に思います。
その当時の数々の絞り技法は書籍でしか見ることが叶わず、
今、自分の目の前にそのものがあった時の興奮を想像しつつも、
失われたものを求めたとて、その手に掴めるものはわずかであり、
自身が大切に思うものであるのならば、
今在るそのものを大切に守りながら次世代へと繋げていくことが前向きな努力の様に思い、
こつこつと確かな仕事のものを選び、皆さまにご提案させて頂いております。
今年の新作は来週あたりにご紹介する予定です。
美濃幸好みの浴衣、
そして名古屋が誇る美しき伝統工芸品を楽しみにご覧くださいませ。
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143,000円(税込・反物価格)
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