夏から初秋に向けて、色柄素材のすべてをお楽しみください♪「竺仙 奥州小紋「松煙染小紋(べんがら染)・瓢箪つなぎ」」
夏本番に向けて、
思い思いの着物や帯が揃う頃かと思います。
そんな頃ではありますが、
今夏最後に染め上がってきた一反をご紹介します。
美濃幸好みの夏着物。
どうぞご覧くださいませ♪
着物ファンのみならず多くの方が、
そのデザインや伝統に対して憧れや尊敬を抱く、
江戸染の名店「竺仙」さんが手掛けた一反。
とても珍しい色目と染柄になり、
2月の新作発表会の際に一目惚れして見分けてきた一反です。
奥州小紋という生地を使い、
松煙染で染め上げた一反。
奥州小紋は竺仙さんが生地から作られている人気のお品で、
その生地は細番手の綿紬糸を使い丁寧に織り上げられてあります。
紬と名が付きますがしなやかな生地感が特徴で、
使うほどに風合いが増していきます。
その生地を松煙染(しょうえんぞめ)という伝統的な染色法にて染め上げます。
その名の通り、油脂分が多い松の根を燻し、
その際に出る煤を染料に混ぜ込み染め上げる技法の事を呼びますが、
とても深みのある色合いが最大の特徴となり、
この一反の様に引き染めで仕上げる際も、
それ以外のものと比べて、一色奥行きを感じる染め上がりとなります。
その様な生地や染技法を使い染め上げる柄は、こちら。
一見すると葉と蔓を表した総柄小紋の様子に見えますが、
実はそこに瓢箪がともに染め上げられている模様。
夏の日差しを受けて、すくすくと育つ蔓と葉の様と、
大きく実りを付けていく瓢箪の実が、
竺仙さんの感性のなかでアレンジされ、
古くから使われているモチーフながらも、
どこか現代的な印象を受ける仕上がりとなっています。
そうした動の魅力と、
シルエットから来る愛らしさのある瓢箪つなぎの模様を、
初夏に映える緑色を想い染め上げた一反。
緑色特有の出しゃばり感もなく、
松煙染ならではの深みのある色合いが特徴です。
奥州小紋の生地も風合いよく、
ご自宅でお洗濯を重ねていただく程にその良さが増していきます。
最初は綿紬らしいパリッとした生地感から、
洗うたびに木綿らしい毛羽立ちが出てくるも柔らかな風合いとなり、
最後は毛羽も落ち着き、しっとりとした生地感へとなっていきます。
「竺仙さん」=「浴衣」=「夏の着物」
という印象は強いですが、
こちらの一反は夏に限らず単衣頃からお楽しみいただける
普段着着物としても活躍してくれる一着になります。
生地感も、柄も、染色も、
どれをとっても長く使って頂ける、
夏から初秋に向けての季節を楽しむ、
自分らしいコーディネートとともにお楽しみくださいませ。
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91,300円(税込・反物価格)
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