夏の季節感、夏の涼感、そして夏の遊び心をお楽しみ下さい。「夏九寸帯(名古屋帯)・岡田その子・型絵染・十薬」
夏も本番が近づいている頃、
待ちに待った一本が染め上がり、手元に届きました!
どうぞご覧くださいませ。
型絵染作家「岡田その子」さんが手掛けた九寸(名古屋帯)です。
岡田さんの定番柄を少し美濃幸好みにアレンジを加えて頂き、
オリジナルに染めていただいた一本になります。
シックな地色と、鮮やかな柄色とのコントラストが美しく、
また夏らしい爽快感を感じる仕上がりの一本。
帯生地は当店指定のもの。
きもの美濃幸にお越し下さる皆さまは、
日常の延長線上にきものを楽しまれる方が多く、
私自身もカジュアル傾向に軸足を置いたものつくりを意識しており、
夏帯のなかでもあまり見かけない帯地を探し、
その生地を同じく当店指定のこっくりとした紺鼠色に染めて頂きました。
地色は薄色の方が夏帯らしい爽やかさは出やすいのですが、
この柄の雰囲気と柄色との相性を想像し、
また生地の透け感も考慮しながらこの一色に決定しました。
染柄は、帯の名前にある「十薬(じゅうやく)」。
十薬とはどくだみの別名です。
夏に季語にも使われる山野草で、
樹下にひっそりと、でも鮮やかに咲く白い花は顔料系で染め上げられています。
十薬の名の通り、どくだみには薬草としての効能があり、
馬に罹る十種類の病気に効くという言い伝えが江戸時代からあるそうです。
実際の花には独特の臭いがあり、好みが分かれますが、
どくだみの草花の美しさを活かし、
それを岡田その子のなかで昇華された柄からは、
爽やかさのみを感じさせてくれます。
まるっとしたシルエットが愛らしい葉の様子、
また、そのどくだみの茂みのなかをかえるや蝶、とんぼが遊んでおり、
このまとまり感は岡田その子さんらしい雰囲気で染め上げられています。
柄色はその子さんにお任せ。
その子さんには何度も別注をお願いしており、
代々の美濃幸好みは把握して下さっているので、
安心してお任せし、大満足の仕上がりとなっています。
またこの帯はお太鼓柄は柄丈を長く染め上げてあります。
なので太鼓柄ながらも柄出しはしやすく、
また横段の出す位置によってお太鼓の印象が変わる楽しい一本でもあります。
横段の出方、地色の出方によって、
雰囲気ががらりと変わります。
前腹の柄付けもお太鼓柄と同様のものになります。
帯〆や帯揚は、地色に合わせた紺色系でも良し。
柄色に合わせたエメラルドグリーンや若草色でも良し。
どちらを合わせても、
涼を感じる夏の着物姿になることでしょう。
夏の季節感を感じる柄、
夏の涼感を感じる色遣い、
そして岡田その子さんらしい夏の遊び心を、
皆さまの個性に合わせて自分らしいスタイルでお楽しみ下さいませ。
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237,600円(税込・反物価格)
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