夏の涼感、夏の風物詩を織りの名品と共にお楽しみください。「夏八寸帯 都・手織り櫛織・打ち上げ花火」
『いざ、夏!
涼やかに、心地好く。
着物から夏をはじめよう。』
「夏衣お披露目会」
5月30日(土)まで開催しております。
詳しくはこちら
美濃幸好みのコーディネートを、
ご紹介して参ります。
先日、西陣織の名店「都」さんが手掛けた、
夏八寸帯をご紹介いたしました。
詳しくはこちら
→優雅にそして愛らしく飛び交う、つばめの福を纏う夏の一本です。
今日は同じく都さんが手掛けた一本で、
このつばめとはまた一味違った夏に相応しい織り上がりを、
ご紹介いたします。

夏の風物詩であり、その夜空を彩る、
打ち上げ花火の様子を織り上げた一本。
その華やかな大輪の花の様子が、
三種類の花火によって、見事に表現がされています。

花火の柄は、夏帯の定番。
この他にも色々な機屋さんが、色々な帯を制作されていますが、
地色や柄の大きさ、その配置が当たり前すぎると、
平凡な雰囲気に陥ってしまいます。
その点、この一本は、
地色は少し黄味がかった生成り色を使い、
花火自体も動きを感じさせてくれ、
また配置も絶妙なバランスで配されており、
実際に夜空に打ち上がる花火の様な存在感を、
感じさせてくれる仕上がりとなっています。

お太鼓の中心に来る最も大きな花火は、
鮮やかな赤色を中心としたもので、
筆で描いたかの様な滑らかな輪郭で表現されています。

ご覧の通り、この帯は「織物」なので、
ここが雑になると表現の仕方が粗くなりますし、
反面、あまり気を遣い過ぎて丁寧に織り上げると、
この花火自体に動きを感じられなくなりがちです。

こうした図案を基に完成品をイメージして織り上げる、
老舗が手掛ける一本だからこそ、
実際に織り上がった時に味わい深い、
どこか風情を感じさせてくれるものとなります。

以上の表現の仕方はもちろんですが、
機能的にも優れた一本。
大きな花火を軸に二つの花火が上がっており、
このお太鼓柄は通常よりも幅広く織り上げてあります。

花火の頂点から打ち上がりの線の裾まで、
通常のお太鼓柄の広さよりも1.5倍ほど広く柄が付けられています。
なので、結んでいただく際に、
少しずつずらしてもらう事が出来、
そのずらし方ひとつで、
まったく違った雰囲気にてお楽しみいただけます。

上にずらしてもらうと、
花火の中心も上にずれ、打ち上げの線が広く出るので、
よりすっきりとしたお太鼓姿が出来上がります。

こうした塩梅は、
計算して柄出しをしても良いですが、
計算せず、気分のままに結んで出た柄も楽しいというもの。
カジュアルな場面に結ぶ一本だからこその遊び心を、
お召しになる段階からお楽しみいただけたら嬉しいです。
前腹部分の様子はこちら。

関東巻きは、薄っすらとした白ベースの花火が。

関西巻きは、お太鼓柄のメインと同じく、
華やかな大輪が打ち上がっています。

花火大会などのお出掛けの際に、
浴衣に合わせて、夏の涼感と季節感をそのままにお楽しみいただける、
実に楽しく懐深い一本に仕上がります。
浴衣への合わせ方のコツは、
こちらのコラムを参考にしてみてください。
詳しくはこちら
→ワンランク上の浴衣姿を求める貴女に。《浴衣に合わせる名古屋帯活用法》
全開、つばめの帯の時も解説をしましたが、
都さんはこうした楽しい雰囲気の夏帯を、
毎年制作されていましたが、
聞くところによると、
来年以降はその計画はかなり不透明との事。
かなりの高確率で、
こうした楽しい夏八寸帯は最後になるかもしれません。
もしお心に留まった皆さまは、
ぜひこの機会にお買い求めくださいませ。
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176,000円(税込・反物価格)
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