和をたしなむ

2025.06.12更新 - 男のきもの

夏の藍色を小千谷縮の涼感と共に楽しむ。「小千谷縮×倉吉絣角帯」

 

6月に入りましたので、

先月までにご紹介をしてきました今年の夏衣たちを、

美濃幸好みのコーディネートを創り上げて、

順番にご紹介をしてまいります。

 

 

 

今日は、

今週の壁面ディスプレイでもご紹介をしております、

「新潟の織物」をご紹介。

 

詳しい解説はこちら

季節を快適に過ごす、新潟の織物たちを。

 

 

 

軽やかな素材感が心地好い小千谷縮のコーディネイト、

それも男性向けのコーディネイトをご紹介いたします。

 

 

 

 

灰色と少しクリーム色がかった薄灰色の二色にて、

片身がわりで織り上げた小千谷縮に、

 

藍色の濃淡と白絣が美しい、

倉吉絣の木綿角帯を合わせてみました。

 

 

 

 

小千谷縮はご存知のとおり、

新潟県で製織されている麻織物で、

 

麻本来が持つ吸湿発散性のある素材特性と、

その素材を縮み加工を施したことによる接触冷感から、

 

夏の普段着・日常着として、

大変重宝されている素材のひとつ。

 

 

質感からカジュアル傾向のTPOにお召しいただく一着となりますが、

男性の場合ですと、長襦袢をお召しになり、足袋を履き、

袖なし羽織の様な軽めの羽織物を合わせていただけたら、

 

夏の会食やパーティなど、

ある程度の場にもお召しいただける一着として、

お召しいただく事が出来ます。

 

 

反対に浴衣然としてお召しいただくことも可能で、

どちらにしても、爽やかな素材感と質感から、

蒸し暑い夏を快適に過ごす一着として、

夏には大変人気のある一反となります。

 

 

 

 

こちらの小千谷縮の詳しい解説は、

下段添付しましたリンク先をご覧いただくとして、

 

小千谷縮の詳しい解説はこちら

酷暑にこそお楽しみいただきたい!「小千谷縮」の魅力

 

 

今回は、木綿角帯を合わせた、

どちらかというとカジュアル傾向に軸足を置いたコーディネートになります。

 

 

 

 

白系の明るい小千谷縮の上に映える藍色の角帯。

 

 

 

 

日本の夏をそのままにお楽しみいただける、

そんな色の取り合わせとなっています。

 

 

こちらの角帯は大変珍しい一本で、

山陰・鳥取県の伝統工芸品「倉吉絣」の角帯です。

 

 

 

 

山陰地方には、この倉吉絣をはじめ、

弓浜絣や出雲織といった木綿織物の生産地が点在しており、

それぞれに個性あふれる織物を生産されています。

 

 

私自身も10年ほど前に、

山陰地方の木綿産地を巡る勉強会に参加をさせて頂き、

この倉吉絣の織元にも訪ねたのですが、

 

古くから庶民に愛され、

その土地の文化風土の中で培われてきた木綿織物たちには、

日本の原風景が織り込まれている様に感じました。

 

 

どこか懐かしく、安心感があり、

でも普遍的な未来へと繋がる何かを感じるもの。

 

 

この一本は決まった絣織りではない、

気軽な「やたら織」の一本ではありますが、

その一端を感じさせてくれる織り上がりとなっています。

 

 

角帯の詳しい解説はこちら

日々を重ね、ともに育てていく経年変化をお楽しみください。

 

 

 

 

夏の藍色は間違いのない鉄板色なので、

この帯もどの様な色目の長着にも合わさり、

その季節感を感じていただく事が出来ます。

 

 

もちろん、今回の様な白系の色目に合わせていただくと、

そのコントラストが一層際立ち、映える色目としてお楽しみいただけます。

 

 

 

 

すっきりとした、無難な色合わせのなかにある、

こだわりと想いを持ち合わせたコーディネート。

 

 

着物が好きな方にはきっと心躍る組み合わせだと、

手前みそではありますが、悦に入りながら感じております。

 

 

 

上質な質感と、長く愛用できるコーディネートを、

お楽しみくださいませ。

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちら》

※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

 

小千谷縮「片身がわり・蒟蒻糊・オーガニックラミー・吉新織物」

83,600円(税込・反物価格)

 

 

 

角帯「倉吉絣・木綿・藍染・やたら織」

110,000円(税込・反物価格)

 

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