太縞の魅力と遊び心。
6月の開催イベント「夏衣お披露目会」開催中です!
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今日はこちらのコーディネートをご紹介。
男性向けの夏の一品となります。
ビビッドな色目に織り上がった一反は小千谷縮。
鮮やかなスカイブルーとオレンジのバイカラーに織り上げた、
個性を持った一反になります。
それに合わせる帯は、シンプルな印象を持ちながらも、
ただのクリーム色の帯とはひと味違う、
ピンク色などの中間色を含めて織り上げた一本。
バイカラーの印象を際立たしたいので、
帯はあえて抑え目に。
でも、
あまり抑え過ぎてしまうとバイカラーが悪目立ちしてしまうので、
そのあたりの良い塩梅を見越して合わせてみました。
こちらの一反、
別に女性がお召しになられても楽しい一反ですが、
今日はこの一反を使い、男性の皆さまを軸にして、
「太縞の魅力」
を書き記してみようと思います。
大胆な印象を与えてくれる太縞。
着物ではあまり見かけない太縞ですが、
木綿などでは結構見かける事も。
恐らくですが、
元々太縞は座布団や布団として使う事が多く、
(それもあって、太縞の一部を『布団縞』とも言います)
そうした事が由来となっている可能性があります。
和服のお仕立てをする都合上、
横段の太縞は衽~前身頃~後身頃と、
横方向にその縞が渡っていきます。
この柄合わせをどうするかは、悩ましいところ。
先日掲載をしました私の着姿をご覧いただくと、
この有松鳴海絞り浴衣の場合、
衽と前身頃は縞を合わせ、後身頃は一段ずらしている事が分かります。
衿も同様。
この一着は、衿と肩の縞は合わせて、
袖まで繋がる様にお仕立てをしてもらいました。
反物の都合やご寸法の都合によって、
こうした柄合わせが出来るかは定かではありませんが、
太縞を合わせると大きな一つの柄の様に見え、
それがとても楽しい印象を創り上げてくれます。
反対に横へ渡る毎に一段ずつずらしていくと、
コンサバティブな印象の一着に仕上がります。
お召しになる場所やTPO、そして何よりお好みに合わせて、
同じ反物でも違った印象を作る事が出来るところに、
太縞の一着を誂える魅力があります。
この小千谷縮の場合、
色目からくる印象がとても強いので、
それによる好き嫌いが明確に分かれがちですし、
着慣れていない方からすれば、
そうした印象が着たい気持ちの邪魔をしてしまい、
「色は好きだけど、挑戦する勇気がない。。。」
という事もあり得る事と思います。
でも、仕立て方によって、
思っている以上に印象を変える事が出来る太縞の一反。
合わせてみると意外と似合う事もありますし、
そうした挑戦が着物を着る楽しさへと繋がるかも知れません。
夏はそうした遊び心が許される季節。
皆さまも思い思いの一着と共に、
素敵な夏をお過ごしくださいませ。
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88,000円(税込・反物価格)
44,000円(税込・反物価格)
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