和をたしなむ

2025.02.04更新 - 徒然なるままに

如月(絹更月)の京都雑感。

 

2025年初の、

京都への問屋めぐりをしてまいりました。

 

 

 

各問屋初日の昨日は、

所用のため名古屋にいたので、

二日目最終日となる本日出向きましたが、

名古屋~京都に限らず折からの大寒波の影響で

小雪舞う洛中を歩く事となりました。

 

 

 

 

2月の京都は、

呉服業界では「単衣・夏物の新作お披露目」の月。

 

 

各問屋が昨年の晩夏から仕込んできた

染め上がり品・織り上がり品を一堂に拝見をさせていただき、

現品に限らず、店に合うものの色替えなどの別注もお願いをする機会となるので、

 

私も皆さまより一足早く、今夏のトレンドを感じ、

そのなかから美濃幸好みのものを選り好み、

また別注品もお願いをしてきました。

 

 

そのお披露目は、春爛漫な頃に。

 

どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

 

時間に限りがあるなかでしたが、

何軒かの問屋さんを巡らせていただき、

各社精一杯に、いや絞り出すように力を込めて、

新作のものづくりにあたられている様子を見て感じました。

 

 

年単位ではなく、月単位、日単位で疲弊化しているものづくりの現場において、

京都室町の問屋さん方が懸命に染屋・機屋に注文をして下さる心意気は、

これからの和装を支えていく一助になることは間違いのないことですし、

 

そうした想いを持ち、商いをされている問屋さんがいる限り、

私もできる限り一品一品を吟味しながら買い上げ、

また、別注などの注文も掛けていきたいと思うばかりです。

 

 

そんな懸命な川上の様子を見ながら、

二日目とは言えども閑散としている室町市中の様子を見ては、

大きな危機感も感じつつ、

 

でも私が今できることを精一杯取り組むことを肝に銘じ、

名古屋に戻ってまいりました。

 

 

 

福は内をいただき、

 

 

 

季節の花の美しさを感じた、2月の京都。

 

 

 

 

2月は「如月」といいますが、

同じ読み方で「絹更月」とも書き、

寒さが増す頃、絹衣を重ね着るからといわれています。

 

 

皆さまも心身ともに暖かな素敵なひと月をお過ごしくださいませ。

 

 

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