和をたしなむ

2024.09.25更新 - 徒然なるままに

季節を問わず、麻暖簾。

 

 

ようやく酷暑の様な残暑が終わりを告げ、

少し肌寒さも感じる様な秋風が吹く頃となりました。

 

 

今朝の天気予報で「今年は秋が短くなる」との予想を聞き、

これは今年だけではなくこうした気候が続く限り、

毎年小さな春~巨大な夏~あっという間の秋~陽気の冬と、

四季が二季の様な気候になっていくのでしょう。

 

 

 

昔は昔。 今は今。

 

簡単には割り切れませんが、

今在る季節や一瞬を大切にしながら、

その折々の自然の美しさや何気ない事に心を向ける、

そんな日々を過ごしたいと心掛けています。

 

 

 

 

そんな頃の店内。

 

 

店舗スペースとサロンスペースを分けていた暖簾を、

数か月振りにかける事にしました。

 

 

 

 

酷暑の今夏。

 

当店の古いエアコンの調子も日によって様々(汗)

 

 

少しでも負担を軽くしようと、

隔てているものを減らして空気の動きを良くするため、

一時暖簾は外していました。

 

 

先述の通り、気温も落ち着き、

そろそろと思う事となると、

今度は秋に向けて傾きを強めた夕日がサロンスペースまで射し込む様になり、

良い頃合いかと思い、暖簾を復活させたという訳です。

 

 

 

 

この暖簾、

 

小千谷縮の生地を使い作ったもの。

 

若女将が昔のものを手本に、

数年前に新しいものを作ってくれました。

 

 

 

 

当店のここに掛ける暖簾は、

十年来、小千谷縮の生地を使っています。

 

 

はじめは小千谷縮の生地を使いシャツを誂えた時の残り布を使い、

リユース的な感覚でのものだった様ですが、

透け感がちょうどよく、当店の暖簾に良く似合います。

 

 

 

小千谷縮は夏の生地ではありますが、

麻布自体は通年使っていた日本古来からある布。

 

 

きもの屋らしく、気に入っています。

 

 

 

 

夏から秋、そして冬へ。

 

 

店内に掛ける着物や帯たちと共に、

店の設えも四季折々の装いとなる様に。

 

 

 

皆さまも素敵な秋をお過ごしくださいませ。

 

 

 

 

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