和をたしなむ

2024.12.14更新 - 小紋

小紋らしい街着としてのたおやかさをお楽しみください。「最大30%OFF!歳末セール!!お勧めコーディネート」

 

15日(日)まで

 

最大30%OFF!歳末セール!!

 

を開催いたします。

 

詳しくはこちら

最大30%OFF! 歳末セール!! 開催します。

 

 

今回の歳末セールでは、

2024年の一年間、SNSやオンラインショップにおいて反響が高かった商品や品目をピックアップして、

そのお品たちを感謝を込めての謝恩価格にてご提供いたします。

 

 

「一年間の感謝を込めて」

 

というコンセプトにぴったりの内容。

 

 

オンラインショップではすでに謝恩価格にてご提供中ですが、

それに至る私の想いなどもこれからのコラムにて、

お伝えしていこうと考えております。

 

 

 

カジュアル傾向に軸足を置く当店の品揃えにおいて、

紬に続いて人気のある「小紋」。

 

 

11月も「美濃幸好みのちょっとしたフォーマル着物」という特集を組み、

小紋の魅力をお伝えしてまいりました。

 

 

そのなかで、今年一年間で最も反響があった小紋がこちら。

 

 

 

この総柄一方付けの小紋が、

訪問者数・閲覧数ともに上位にありました!

 

 

こちらの総柄小紋、

改めて簡単にご説明をいたしますと、

 

ご覧の通りの生地全体に柄が付けられている「総柄小紋」であり、

 

 

 

 

加えて「一方付け」という、

柄の方向がすべて肩山に向けて上を向いている、

総柄訪問着の様な柄付けがなされています。

 

 

通常の小紋、それも型染の小紋であれば、

同じ型紙を送りながら12メートルの反物を端から端まで染めていくので、

前身頃から登ってきた柄も肩山を越え後身頃になると、

柄が逆さ向きになってしまいます。

 

 

もちろんその様なことは作る前から分かっている事なので、

通常の小紋では柄の天地が分からない様な柄になっており、

仕立て上げても問題なくお召しいただけるのですが、

 

こちらの小紋は、

袖は袖、身頃は身頃と型紙を何種類も作り、

それに合わせて柄付けを行っています。

 

 

 

写真に写るこの境目は、袖と身頃の境目。

 

 

 

 

肩山にあたる部分も、

訪問着や附下と同じく、

肩山のレ印が付けられています。

 

 

 

 

こうした総柄・一方付けの小紋。

 

 

今ではほとんど生産がされていません。

 

 

その理由は二つ、

 

1、小紋としては高額になり過ぎる。

2、作れる職人が減っている。

 

になります。

 

 

ご覧の通り、

生地の端から端まで柄を付けるので、

必然的に手間賃が上がり、

それは価格に反映されます。

 

 

「昔はそんなに高くなかった!」

 

という事もその通りなのですが、

ひと昔前、まだまだ和装が当たり前だった頃は、

小紋を付ける職先にはたくさんの仕事が入っており、

飛び柄小紋を付ける合間にこうした総柄小紋を作っており、

その手間賃も飛び柄小紋が販売されるなかにひっくるめてだったので、

今ほど高価ではなくご覧いただく事が出来ていました。

 

 

 

それは、職人問題も同様。

 

 

今や数えるほどしかない小紋を染める職先において、

高額になり過ぎる総柄小紋を染める機会が減っていき、

段々とその仕事を受けてくれる職人さんも減っているという事になります。

 

 

 

 

そうした理由もあり、また珍しいからでしょうか。

 

当店オンラインショップにてご覧いただくお客様が多く、

もしかしたらコアなファンの方が何度も閲覧して下さっているのかもしれませんが、

それでも小付な飛び柄小紋が主流の昨今においては大変貴重な一反であり、

またそれに相応しい華やかさと豪華さを兼ね備えた一着に仕上がるかと思っています。

 

 

 

今回は新年間近という事で、

帯合わせは晴れやかな雰囲気をお楽しみいただける松竹梅のものを合わせてみました。

 

 

 

 

総柄小紋は帯合わせに一工夫が必要。

 

 

細かな柄が付いている帯を合わせると、

全体がごちゃごちゃした印象になってしまうので、

一番簡単に馴染ませるのは、無地の帯を合わせる事です。

 

 

でもそれでは美濃幸好みとは言いずらいので、

今回は大きな一つの柄が付けたものを合わせてみました。

 

 

 

 

新春らしい、松竹梅の柄を、

ひとつの大きな文様として仕上げた一本。

 

帯匠丹波屋さんが手がけた九寸帯になります。

 

 

 

 

帯締めも春待ちの若草色を取り入れて、

さわやかな印象にまとめてみました。

 

 

 

 

小紋の魅力は、

今や機会が減ってしまっている「街着」としての役目にあると、

私は思います。

 

 

紬ほど砕け過ぎず、附下ほど格式張らない。

 

でも染め物らしいたおやかさと、

ちょっとした遊び心が含まれる街着の楽しさは、

小紋だからこそ味わえるものです。

 

 

 

訪問着とは違う街着としての小紋の本領を、

また訪問着にも引けを取らない品格をお楽しみいただけたら嬉しいです。

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちら》

※商品名・写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

 

小紋「一方付け総柄小紋・草花模様」

176,000円(税込・反物価格)

 

 

 

九寸帯(名古屋帯)「帯匠丹波屋・雪輪に松竹」

198,000円(税込・反物価格)

 

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