和をたしなむ

2024.10.23更新 - 附下

帯の魅力と附下の魅力、双方が引き立つコーディネイトを。

 

来月までの約一か月間にわたりご紹介をして参ります、

 

「 美濃幸好みのちょっとしたフォーマル着物 」

 

 

日々、それに似合う新入荷の一品や、

きもの美濃幸好みのコーディネイトをご紹介して参ります。

 

 

 

昨日ご紹介をしました、

西陣織・唐織の六通袋帯。

 

詳しくはこちら

お子様やご家族様の成長に合わせて長く結んで頂けるフォーマルの一本として。

 

 

それに合わせる着物をと思い、

こちらの附下をコーディネイトしてみました。

 

 

 

 

淡い鶸色に染め上げた附下と、

唐織の袋帯の組み合わせ。

 

 

上に添付しました昨日のコラムでも書きました、

「附下や色無地に~」というものをそのままに感じていただける、

美濃幸好みのコーディネイトになります。

 

 

 

附下は、京友禅の名店「染の川勝」さんが手掛けた一品。

 

 

 

 

こちらの一枚は、前身頃を写したものになりますが、

ご覧の通り、実にシンプルな柄付けとなっています。

 

 

菱紋に暈し染を施し、

その内側に松葉を思わせる線描きが描かれ、

所々に刺繍が施されています。

 

 

 

 

金彩で線描きをし、

刺繍の色目は紫色や若草色を取り入れてあります。

 

 

 

 

遠目で一見すると無地の様に見えるくらい、

あっさりとした柄付けなのですが、

実際に誂えて、お召し頂く段になりますと、

程よい柄付けという事に気付くはずです。

 

 

 

これは小さな仕事も、

手仕事で確かな仕事がなされているからこそ。

 

 

ひとつひとつ、丁寧に線描きをし、

刺繍の色目も吟味してから施すからこそであり、

 

こうした控えめな上質感は、

ただただ柄を多くし、色数を増やしたものと比べると、

大きな違いと存在感を生み出してくれます。

 

 

 

 

こうして合わせると、

唐織の織り糸の色目が際立ち、

帯の存在感が増してきます。

 

 

 

とはいえ、帯も落ち着いた色合いの織り糸を使っているので、

品よく附下とまとまり、調和を生み出してくれている様ですし、

 

そうした印象をまとめる一役として、

帯〆の色目は帯色に調和するクリーム系のものを選んでみました。

 

 

 

 

 

「ちょっとしたフォーマル着物」

 

 

という範疇でコーディネイトをする際、

ただ柄を少なくしたり、帯を単色のものにするだけですと、

のっぺりとした印象の着姿になりがちです。

 

 

 

お子様が主役の場面であっても、

その成長を目の前で見守ってこられたのは、

間違いなくお母様であり、ご家族様である訳で、

 

そうしたかけがえのない想いを込めて、

一歩控えつつも、ただの引き立て役ではない存在感を作る事が、

着物では自在に出来ます。

 

 

 

着物と共に在り、家族の節目を引き立て、華を添える着物姿。

 

 

 

皆さまもそんな素敵なひとときを、

着物と共にお過ごしくださいませ。

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちら》

※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップへ移行します。

 

 

袋帯「西陣織・唐織・七宝つなぎ」

132,000円(税込・反物価格)

 

 

 

附下「菱取りぼかし・鶸色・染の川勝」

231,000円(税込・反物価格)

※オンラインショップ未掲載品です。 詳細は直接お問い合わせください。

 

 

 

 

 

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