愛らしさと気品を兼ね備えたハレの一着を。「振袖・京友禅・花丸紋」
今春ご成人となられる皆さま、誠におめでとうございます。
かけがえのないハレの一日を、
どうぞ晴れやかなお気持ちと共にお過ごしくださいませ。
30年前、自分の成人の日を迎えた時の事を思い出してみても、
また当時は和装にまったく興味がなかったこともあり、
スーツで会場に向かい、また写真の一枚すら撮っておらず、
そうした事もあって自身は大した記憶にも残っていないという、
惨憺たる状況な訳ですが、
今、それなりに年を重ねてみて、
あの時の感じたことや思っていたことはかけがえのないものであり、
今からを生きていく若き力溢れる皆さまにとっても、
きっとそうしたものになることと思います。
今、この一瞬を楽しみながら、
素敵なハレの日をお迎えくださいませ。
さて本日は、
商い初めから壁面に掛けている振袖をご紹介いたします。
晴れやかな赤色上に丸紋で吉祥柄や花柄を染め上げた一着。
総柄の様な豪華さよりも、
すっきりとした柄付けをお好みの方におすすめしたい晴れ着です。
豪華な帯を合わせていただくと、
その帯の個性を生かしてくれつつ、
丸紋の愛らしさと気品を主張してくれる着姿となります。
丸紋ひとつひとつにはとても丁寧な仕事が施されています。
縁起柄、吉祥文様、そして四季折々の花たち。
花たちは、菊や桜、藤といった、
日本の美しさと格調を感じるものを選び、
そうしたひとつひとつの柄には、
手挿しの彩色から金彩加工、刺繍がなされています。
振袖というと、成人の日が連想され、
その季節である冬から初春が主な様に思いますが、
未婚女性の第一礼装として、
仕立て方にあった季節にお召しいただくのが正解。
春の花もあれば、秋の花もある。
そしてその花ひとつひとつには、
成長や無病息災の願いが込められています。
美濃幸が扱わせていただいているお品は、
どれも職人の手仕事によるものです。
工業製品と工芸品の違いを述べよといわれれば、
一概なことは言えませんし、その価値は人それぞれですが、
私が今まで交流し、お話しをさせていただいた職人さんは、
どなたも「そのものを手にし、使われる方」の事を想い、
一心にものづくりに励まれています。
この振袖は著名な染色家が染め上げたものではありませんが、
無名無私の職人が真剣に向き合い、
袖を通される女性の幸せな未来を願い染め上げています。
ただただ「吉祥文様」が縁起が良いのではなく、
この一着の振袖を仕上がるまでのどの工程においても、
人の手を渡り、想いを込めて仕上げるからこそ、
本当に縁起が良い柄、お品が仕上がるのだと、
私は思っています。
そうした確かな仕事の積み重ねがあるからこそ、
シンプルながらも晴れ着としての品格を兼ね備えた仕上がりとなっています。
少し重たく、説教臭い話になりましたが、
明日から行われる成人式に袖を通す振袖や衣装たちは、
どれもそうした思いを込めて仕上げられたものであると願っています。
皆の想いを込めた一着に心を寄せて袖を通される皆さまにとって、
素敵なハレのひとときが訪れます様に。
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