和をたしなむ

2025.01.11更新 - 振袖

成人式に雨雪が降ってしまった時の注意点。「振袖の注意点・着物の注意点など」

 

成人式に向かわれる皆さま、

そしてその時を共に迎えるご家族さま、

成人の節目の時、誠におめでとうございます。

 

 

皆さまにとって思い出深い、

人生の中でも大切な一日になる方も、

きっと多いのではと思います。

 

どうぞ素敵な、そして成人されることに向けての何かを感じる、

そんなひとときとなることを心からお祈り申し上げます。

 

 

 

心配していたお天気もこの週末は雪も収まりつつあり、

空模様は大丈夫そうですが、

 

私なりに、

 

「雨が降った時の注意点」

 

を、まとめてましたので、

少しのご参考になれば幸いです。

 

 

 

 

「 事前準備 」

 

 

まず、会場に向かわれる前に、

備えておいた方が良い事は以下の三点。

 

 

1、足袋をもう一足用意しておく。

2、草履カバーを用意する。

3、雨コートを用意する。

 

 

ご留意ください。

 

 

草履での足元は、足袋がむき出しになり、

少しの雨でも足袋はすぐに濡れます。

 

なので、予備の足袋を用意したり、

足袋カバーを被せてあげたりすると、

それらに対策する事が出来ます。

 

 

また草履も雨に弱いものが多く、

不意に水たまりに足を入れる事も考え、

草履カバーを使われることもお勧めします。

 

草履カバーは、足袋の汚れも防げるので、

便利なアイテムかと思います。

 

 

 

あと、振袖や紋付袴が濡れない対策として、

雨コートがあると便利です。

 

 

振袖の方は専用のコートがあればベストですが、

今から用意をする事も難しいので、

お母様がお使いの袖の短いコートでもOK。

 

袖を畳んで着せてあげれば、

会場までの道中くらいは何とでもなります。

 

 

 

もし、それも無ければ、

大判のストールなどを掛けて、

水が直接触れない様にすることも一つの手です。

 

 

ただ、その場合は足元は丸出しなので、

水の跳ね返りには注意してください。

 

 

 

「 もし雨雪に濡れてしまった時 」

 

 

会場までの道中、

着物が雨に濡れてしまったらどうするの?

 

ですが、

 

★ 絶対に濡れた箇所を拭いてはいけない!! ★

 

という事を注意してください。

 

 

 

絹の繊維は「水に弱く」、

水分を含んだ状態で拭いたり擦ると、

その繊維が毛羽立ってしまい、

一度そうなると完全に直す事が不可能になります。

 

毛羽立ったところは色が変わったように見え、

応急処置として毛羽立ちを抑えれば一時収まったように見えますが、

すぐに元通りになり変色したように見えます。

 

 

 

なので、

もし水に濡れてしまっても、

 

「ハンカチで水分を押し取る。」

 

という事をして下さい。

 

 

擦って拭き取るよりも汚れは目立ちますが、

雨や泥の汚れくらいは、

専門の着物洗いが出来る悉皆屋やきもの専門店であれば、

無理なく落とせることがほとんどなので、

後々の出費は少なくて済む事が多いです。

 

 

 

以上、雨雪が降った時の注意点でした。

 

 

 

まずは、雨に降られない事を、

私も切に願うばかりです。

 

 

ハレの日が文字通りの「晴れの日」となり、

その日を迎える皆さまにとって、

最良の一日となります様に。

 

 

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