控えめな中に光る、母親としての品格を。「金彩亀甲柄附下×紹巴織九寸名古屋帯」
昨日のコラムで、「入学式・卒業式の母の着物」について、
色々と書いてみましたが、
三月の壁面に掛けてある一品たちの多くは、
そうした皆さまにご覧頂けたらと思い、仕入れをした一品たちです。
今日はそちらをご紹介。
少ない柄ながらも品の良さを感じる、
附下と名古屋帯のコーディネートです。
淡い、灰色の地色に染め上げた上に、楚々とした柄付けが施された附下と、
1月にご紹介をしました、紹巴織の九寸名古屋帯の組み合わせ。
色も柄も少なめですが、品の良さを感じる、
一歩控えめの母の着物姿を演出してくれる、
そんなコーディネートになりました。
附下は京都の染屋さんでなされた仕事で、
あえて色を使わず、金彩・銀彩・刺繍の色だけで、柄を表現。
亀甲柄の中にそれらが配され、とても品の良い仕事がなされています。
光の当たり方によって色々な表情を見せてくれるのも、
この附下の魅力のひとつ。
金銀箔の派手な色づかいではない、
落ち着いた箔の色使いが、心を惹きます。
合わせる帯は、紹巴織の九寸名古屋帯。
フォーマルと言えば「袋帯」が定番ですが、
この帯くらいの格のある柄であれば、
入卒業式のセミフォーマルな席なら十分な一本。
品よく結んで頂けることと思います。
ご自身が主役で向かう席、
供をされる方が主賓で向かう席の場合は、
格のある袋帯を結び、二重太鼓の後姿の重みが、
その場に相応しい装いなのですが、
スーツ姿が多い様なセミフォーマルの席であれば、
九寸の一重太鼓姿の方がすっきりとした後姿にまとまり、
控えめな品の良さを演出してくれます。
TPOによって、帯の合わせ方や、小物の合わせ方を変え、
お召しになれる幅が広げる事の出来る、重宝なフォーマルの一着。
皆さま、おひとりごとの場に、相応しい一着と共に、
素敵なひとときをお過ごし下さいませ。
『掲載商品詳細』
附下 金彩刺繍 亀甲柄 (絹100%) 250,000円(税別・反物価格)
九寸名古屋帯 紹巴織 (絹100%) 120,000円(税別・反物価格)
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