日本の夏の情景を清涼感と共にお楽しみください。「麻九寸帯(名古屋帯)「工芸キモノ野口・朝顔・錆浅葱色」」
今週は夏日が訪れるとの天気予報を聞き、
「あの酷暑がやって来る!!」と自然と身構えてしまいがちです(汗)
反面、陽気が高まる夏の到来も待ち遠しいのも正直な気持ちで、
できる事なら、ほどほどの暑さとほどほどの陽射しの強さを感じさせてくれる様な、
穏やかな夏になればと願っております。
さて、
そんな夏にこそ映える一品を本日はご紹介いたします。
美濃幸好みに染め上げた夏の一本を、
楽しみにご覧くださいませ。
創業290年以上にもなる京都を代表する京友禅の老舗、
「工芸キモノ野口」さんが手掛ける麻の九寸帯(名古屋帯)です。
野口さんの定番柄のなかから柄を選び、
地色を美濃幸好みにして別誂えして頂いた当店オリジナル品となります。
ここ数年、野口さんとのお付き合いが深まり、
先方にも少しずつ当店の好みも把握していただける様になり、
昨年も千鳥の麻帯を別誂えにて染め上げてもらい、
お客様からご好評をいただきました。
千鳥の麻九寸帯はこちら
今年はこの朝顔の柄に心惹かれ、
染め出しをお願いすることに。
なかなか良い仕上がりになったと、
嬉しい気持ちになっております。
帯に向くしっかりとした織り上がりの麻生地を使い、
その帯地を夏に映える緑色系の錆浅葱色に染め上げました。
その上にろうけつ染にて朝顔たちを表現。
朝日を受けながら、水色や紫色、そして大小色々に咲き誇り、
特徴的な葉を生い茂らせながらある朝顔たち。
朝顔の彩色は単色ではなく、
ぼかし染をして優雅な朝顔が表現されており、
また奥行きを感じさせてくれる仕上がりとなっています。
たくさんに立てた竹の支柱に、
元気いっぱいに蔓を巻きつけながら色とりどりに咲き誇る様子は、
まさに日本の夏の情景そのもの。
朝顔の間にある縦縞を支柱に見立てると、
一層情感が湧くように思います。
前腹も基本、お太鼓と同じお柄となります。
ちなみにたれ先は錆浅葱色の無地となります。
こっくりと深みのある錆浅葱色なので、
朝顔が持つ可愛らしさを上手に抑え、
大人の品も兼ね備えた染め上がりとなっています。
こうした柄配置や配色、技法の使い方は、
野口さんならではのものを感じさせて、
長く愛用していただくに相応しい仕上がりとなっています。
夏紬や小千谷縮、そして私的には有松鳴海絞の浴衣に合わせていただいたら、
きっと日本の夏を存分にお楽しみいただけるコーディネートになるのではと、
帯の仕上がりを見ながら感じております。
日常の延長線上にある夏着物のお洒落を、
酷暑の中に在る一服の清涼感とその季節感と共に楽しむ一本として、
自分らしいスタイルでお使いくださいませ。
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99,000円(税込・反物価格)
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