和をたしなむ

2024.08.27更新 - 浴衣

普遍性と先進性を感じる、古典柄の良さを。「男性向けゆかた&小千谷縮サマーセール」

 

 

31日(土)まで、

実店舗&オンラインショップ同時開催!

 

小千谷縮&男性向けゆかたサマーセール

 

開催中です。

 

 

「小千谷縮&男性向けゆかたサマーセール」は、

夏の普段着「小千谷縮」と小粋な「男性向けゆかた」を対象とした

20%OFFになるサマーセールです!

 

 

 

今日は、純然たる男性向けゆかたを二反ご紹介。

 

純然たるというと大仰ではありますが、

ご覧いただくと踊りなど和装のお習い事をされている方からすると、

お稽古場でよく見かける「浴衣らしい浴衣」になります。

 

 

今日はそんな「浴衣の神髄」を感じる一反たちを、

美濃幸流にご紹介をいたします。

 

 

 

 

竺仙さんが手掛けたコーマ地染の六弥太格子の一反と、

コーマ白地の籠目の一反になります。

 

 

 

六弥太格子の一反は、実に浴衣らしい濃紺の地染がなされたもの。

 

 

 

江戸時代の歌舞伎役者八代目團十郎が、

寛永年間に行われた演目「一の谷武者絵土産」なかで、

岡部六弥太を演じた際、

その衣裳の裃の柄がこの独特の格子柄であり、

そこから江戸の庶民の人気を博し、

今なお愛され続ける柄としてなりました。

 

 

 

 

複雑に絡み合った三本線の格子柄は、

幾何学模様の様でもあり、迷路の様な柄でもあり、

濃紺の地染の上の真白な線描きが一層際立ち、

実にモダンな染め上がりとなっています。

 

 

 

もう一反、

 

籠目の一反は、色目が緑色というよりもカーキ色に近い色目で、

この色も相まり、どこか現代的な印象を感じます。

 

 

 

 

この籠目は、四ツ目編みを表現したもの。

 

 

三本線が直角に交差して出来た籠目模様であり、

多く見かける斜めに交差する籠目模様とは違う味わいがあります。

 

 

 

 

 

どちらも古くからあるいわゆる『古典柄』なのですが、

そこには古臭さはなく、鋭角な時代の先端をいく様な力を、

染め上がった反物から感じます。

 

 

 

その魅力や力を引き出すのは、

江戸染の名店であり、長く江戸ゆかりの柄を扱い続けている竺仙さんが、

蓄積された経験から染色を選び、それぞれの柄の大きさを決める、

絶妙な仕事があってこそなのですが、

 

こうした古典柄とは、

長き月日のなかで取捨選択がなされ、

その時代を生きてきた人々によって磨かれ洗練された、

「生き残った柄たち」という事に尽きます。

 

 

 

恐らく、現代の我々が知らない様な文様、柄たちが数多あり、

その時代を生きてきた人々の好みや文化によって、

淘汰されてきた柄たちも、きっとあることでしょう。

 

また今我々が目にしている柄たちも、

その始まりのかたちは今とは違っているかも知れません。

 

 

六弥太格子であっても先述した通り、

八代目團十郎が一世風靡したのは200年もの前の事。

 

 

今私たちが目にし、触れている柄たちのすべては、

日本の風土文化に培われ、多くの人々たちに育まれてきたからこそ、

いつの時代でも普遍的な先進性を感じるのだと、私は思っています。

 

 

 

 

夏の一着である浴衣に袖を通しながら、

そんな研ぎ澄まされた柄たちの良さを共にお楽しみいただけたら、

今まで以上にそのひとときが心豊かなものになるかもしれません。

 

 

ぜひお試しくださいませ。

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちらから》

※商品名もしくは写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

 

竺仙浴衣「コーマ地・六弥太格子」

50,600円(税込・反物価格)

 

 

 

竺仙浴衣「コーマ地・四ツ目編み籠目」

45,100円(税込・反物価格)

 

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