朝もやのなかに咲き誇る夏の花の愛らしさを。「夏九寸帯(夏名古屋帯)「高久空・木 朝顔」」
閉店間際の夕暮れ時、
6月のサロンスペースには柔らかな陽射しが差し込みます。
季節によってなのか、近くに立つビルの兼ね合いなのか、
サロンスペースの入り口に掛けている季節の一品には、
直射日光が当たってしまう頃もあります。
その時は布を掛けたり、品の位置をずらしたりと、
商品が傷まない様に気を配っているのですが、
今からの季節は太陽も高く昇るので軒先が日除けとなり、
そうした心配をせずに季節に向く一品を掛け、
ご来店の皆さまに限らず、町を通る皆さまにも、
お楽しみいただけます。
そんな、今週のサロンスペースの一品は、
少し季節を先取りした絽の染め帯を掛けてみました。

夏九寸帯(夏名古屋帯)「高久空・木 朝顔」
日展会員だった父の名を受け継ぎ、
ものつくりに専心されている高久空・木さんが手掛けた一本。
先代から定評のある「帯の空木」の名に相応しい、
夏の涼感と品格溢れる染め上がりの一本です。
日本の夏の花といえば、
多くの方が真っ先に思い浮かぶであろう、この朝顔。
色々と調べていくと、
実は万葉集が詠まれた頃、今から1300年ほど前は、
秋の七草のひとつとして愛されていたそうです。
当時の四季の区分も今とは違い、
また気候も同じく違っていたでしょうから、
それはそれで納得。
でも今は、夏の到来を告げる風物詩であり、
ただ見ているだけで自然と爽やかで透きとおる様な、
夏の朝の空気感を感じさせるところに、
朝顔だけが持つ愛らしさがあります。
そんな朝顔の魅力を絵画的に染め上げた、
高久さんが手掛けた一品。
まるっとした朝顔のシルエットと、
それを囲む様に染め上げられた蔓と葉の様子は、
女流作家ならではの柔らかな曲線が特徴的で、
朝もやのなかに咲き誇る朝顔の姿を、
連想させてくれる秀逸さがここにはあります。
もうそこまでやって来ている夏。
季節をそのままに染め上げる染帯の魅力とともに、
この素晴らしい季節をお楽しみいただけたら嬉しいです。
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220,000円(税込・反物価格)

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