和をたしなむ

2019.01.11更新 - 徒然なるままに

染織の華やかさと男の着物の小粋さを。

 

壁面のコーディネートに続きまして、

店内中央に配しています丸テーブル×3のコーディネートも、

続けてご紹介します。

 

 

壁面同様、初春の華やかな空気感を感じて頂きたいと思い、

ただこちらは染物中心の組み合わせとなりました。

 

 

手前のテーブルから、

千切屋さん謹製飛び柄小紋と、美術工芸啓さんの袋帯。

 

千切屋さんの小紋は、本格的な京友禅の一反で、

見た目の派手さよりも、本質的な良さや普遍的な美しさがある一品です。

 

 

染物の繊細な柄表現や、それに加わる華やかな発色は、

初春の頃に見かけると一層華やぎを増す様に感じます。

 

合わせる帯は、九寸名古屋帯でも問題はありませんが、

少し豪華な袋帯を合わせると、その空気感を引き立ててくれます。

 

 

私的には、

小紋に合わせる帯であれば九寸で十分と思っているのですが、

お正月や一月が持つ特有の華やかさを考えるのであれば、

袋帯の方が相応しいのではと思うことがあります。

 

 

反対側は、

織司なかむらさんのドット柄御召と、洛風林さんの九寸名古屋帯を。

 

織司なかむらさんの御召生地は他のものとは一線を画す、

滑らかでしなやかな質感を持つ極上の織物生地のひとつ。

 

そこに合わせる帯の種類や色柄によって、

フォーマルにもカジュアルにも振れる汎用性の高さも魅力です。

 

 

どちらかというと無地感覚のものが多く、

こちらの一品も細かなドット柄。

 

私的には、着物らしいコーディネート、

メリハリのあるコーディネートをご提案をしたいと思っているので、

今回合わせました洛風林さんの九寸名古屋帯は、

互いの良さを引き立ててくれる最良のコーディネートのひとつではと思います。

 

 

最後に三つ目の丸テーブルには、男性に向けてご提案を。

 

 

地模様のある生地の無地染めに、織司なかむらさんの御召を羽織に見立て、

羽織紐は、渡敬さんのオリジナルで制作をして頂いたもの、

角帯は、米沢織近賢織物さんのものと、西村織物さんの博多織を合わせました。

 

 

こちらはアップでもご紹介を。

 

 

今回、帯は二本合わせましたが、個人的な好みは上のもの。

 

あまり色気を表には出さず、

羽織紐の細かな色を全面的に出す事を意識しました。

 

 

ただ、それだけでは面白さは若干薄く、

最近男性のお客様に人気のある赤系の帯を合わせてみたところ、

なかなか面白い組み合わせに。

 

こうするのであれば、羽織紐をシックな色目にした方が、

より一層、帯の色と着手の個性が引き立つと思います。

 

 

といった、雰囲気に納まりました、新春の丸テーブルの設え。

 

それぞれのコーディネート詳細はまた後日アップをしていきます。

 

 

 

どうぞ楽しみにお待ちくださいませ♪

 

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