染織の華やかさと男の着物の小粋さを。
壁面のコーディネートに続きまして、
店内中央に配しています丸テーブル×3のコーディネートも、
続けてご紹介します。
壁面同様、初春の華やかな空気感を感じて頂きたいと思い、
ただこちらは染物中心の組み合わせとなりました。
手前のテーブルから、
千切屋さん謹製飛び柄小紋と、美術工芸啓さんの袋帯。
千切屋さんの小紋は、本格的な京友禅の一反で、
見た目の派手さよりも、本質的な良さや普遍的な美しさがある一品です。
染物の繊細な柄表現や、それに加わる華やかな発色は、
初春の頃に見かけると一層華やぎを増す様に感じます。
合わせる帯は、九寸名古屋帯でも問題はありませんが、
少し豪華な袋帯を合わせると、その空気感を引き立ててくれます。
私的には、
小紋に合わせる帯であれば九寸で十分と思っているのですが、
お正月や一月が持つ特有の華やかさを考えるのであれば、
袋帯の方が相応しいのではと思うことがあります。
反対側は、
織司なかむらさんのドット柄御召と、洛風林さんの九寸名古屋帯を。
織司なかむらさんの御召生地は他のものとは一線を画す、
滑らかでしなやかな質感を持つ極上の織物生地のひとつ。
そこに合わせる帯の種類や色柄によって、
フォーマルにもカジュアルにも振れる汎用性の高さも魅力です。
どちらかというと無地感覚のものが多く、
こちらの一品も細かなドット柄。
私的には、着物らしいコーディネート、
メリハリのあるコーディネートをご提案をしたいと思っているので、
今回合わせました洛風林さんの九寸名古屋帯は、
互いの良さを引き立ててくれる最良のコーディネートのひとつではと思います。
最後に三つ目の丸テーブルには、男性に向けてご提案を。
地模様のある生地の無地染めに、織司なかむらさんの御召を羽織に見立て、
羽織紐は、渡敬さんのオリジナルで制作をして頂いたもの、
角帯は、米沢織近賢織物さんのものと、西村織物さんの博多織を合わせました。
こちらはアップでもご紹介を。
今回、帯は二本合わせましたが、個人的な好みは上のもの。
あまり色気を表には出さず、
羽織紐の細かな色を全面的に出す事を意識しました。
ただ、それだけでは面白さは若干薄く、
最近男性のお客様に人気のある赤系の帯を合わせてみたところ、
なかなか面白い組み合わせに。
こうするのであれば、羽織紐をシックな色目にした方が、
より一層、帯の色と着手の個性が引き立つと思います。
といった、雰囲気に納まりました、新春の丸テーブルの設え。
それぞれのコーディネート詳細はまた後日アップをしていきます。
どうぞ楽しみにお待ちくださいませ♪
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