浴衣の自由度のなかで花柄を愉しむ、男浴衣コーディネート。
ここ数日「夏の花」についてポストしてきました。
美濃幸好みコーディネート→夏の花を着物と共に愉しむ、美濃幸好みのコーディネート。
となると、
着物男子のお客様も多いきもの美濃幸。
「男は花柄を着てはおかしいのか?!」
「男性が似合う花柄コーディネートを」
というお声が聞こえてきそうなので、
今店にある浴衣のなかからではありますが、
『美濃幸好みの男浴衣花柄コーデ』
を作ってみました。
女性向けのお品を使って男性が誂える時の、
私の今までの経験からのアドバイスも書いてみましたので、
合わせてご覧くださいませ。
綿紅梅の生地に、
鮮やかな赤色のシルエットで花柄を染め上げた一反。
花柄に違いありませんが、
視点を変えるとどこか抽象画の様な印象を受ける、
モダンな染め上がりの一反です。
帯は色を抑えつつも枝葉を連想させる緑色を。
足元はこっくりとした弁柄色の塗台に黒の鼻緒を挿げた下駄を合わせてみました。
赤色を基調とした一反という事もあり、
この色目と花柄にコーディネートの軸を置きたいと思い、
帯は落ち着いた色目を選択。
この他に白色の無地帯も合わせてみましたが、
とっても無難に合わさり、それはそれでもよかったのですが、
ここは少し冒険とストーリーのある色を入れてみました。
「花柄のお品=女性向け」
がほとんどなので、
こうしたお品を選ぶ時の注意点は、
『色目を甘くし過ぎない事。』
に尽きると思います。
これは着物に限らず、帯もそうですし、
よく当店でご相談を受けるものですと、
半衿の色目もこれが当てはまります。
「半衿くらい、赤やピンクを付けたい!」
というご意向は、今まで何度も承ってきましたが、
何も考えずにただただその色を合わせると、
とても中途半端な雰囲気になってしまいます。
男性と女性の肌の色やきめの違いなのでしょうか。
とにかく、そうした色目がお好きな場合でも、
一色締まった色目や、ベースに青や黒が入ったお色の方が、
男性にはしっくりと馴染むように思います。
あくまでも「それぞれの個性とお好み」が一番の指針ですし、
今の時代、男性女性の二性ではない事は重々承知をしておりますが、
「男性」を自認されている方であれば、
どの様な色目であっても、
一色締まった色目のものを選び合わせていただくと、
その性別の良さが立った着姿をお楽しみいただけます。
そこさえ気に掛けておけば、
花柄だろうとまったく問題ないと感じておりますので、
洋装の様に、お好みの花柄を探して、
自由にお召し頂けたらと思います!
浴衣は他の和装に比べて自由度の高いお洒落着。
浴衣だからこその遊びも沢山あります。
自分らしく夏を楽しむ一着とともに、
どうぞ素敵な季節をお過ごしくださいませ。
追伸
あと、反物巾には充分ご注意を!
1尺8寸8分を超える裄丈の場合、
通常の女性向け反物では出す事は出来ません。
↓以下掲載する浴衣も同様です。
《掲載商品のご購入はこちらから》
※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。
33,000円(税込・反物価格)
33,000円(税込・反物価格)
5,500円(税込)
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