和をたしなむ

2024.09.12更新 - 木綿

濃紺に白絣の気兼ねない着心地をお楽しみください。「久留米絣・文人絣・濃紺」

 

今週に入り、普段着着物としてお役に立てそうな、

木綿着物たちをご紹介しております。

 

丹後木綿の魅力

丹後木綿の魅力を感じる初秋の季節。

 

丹後木綿新色をご紹介

肩の力を自然と抜いて、着物に袖を通している非日常と特別感を感じる。

 

 

 

今日も引き続き、日常に向く木綿着物をご紹介。

 

 

私も愛用しているこちらの一反です。

 

 

 

 

藍色の地の上に白の絣柄が浮かぶ、

日常の延長上に在る一反。

 

久留米絣の文人絣で織り上げた一反です。

 

 

 

 

久留米絣は、福岡県の伝統工芸品。

 

 

木綿織物や木綿着物の祖と言われるほど歴史が長く、

地域のみならず、日本の風土に根付いたものづくりを、

今なお取り組まれている産地のひとつです。

 

 

その古来からの手仕事を護り、ものづくりをされている久留米絣は、

国の重要無形文化財として登録がされており、

一格違う木綿織物の風合いをお楽しみ頂けますが、

 

こちらの一反は、

その伝統を守りながらも機械や動力工程が入ったものになり、

より多くの方に、より気軽に、

久留米絣の良さを味わっていただけるものとなっています。

 

 

 

 

私は重要無形文化財のものも、伝統工芸品のものも、機械織りのものも、

どれも自身で手に取り、身に付けた事がありますが、

それぞれにそれぞれの良さや特徴があり、

どこにお召しになる自分自身の重きを置くかによって、

その価値は変わる様に感じています。

 

 

 

今回ご紹介するものは機械織りになりますが、

他のものと比べると安価な分、

日常遣いにはとても重宝しますし、

かといって、他の木綿織物と比べても、

久留米絣だからこその魅力が沢山含まれており、

今日はそうした魅力の一端を、

皆様にご紹介する事が出来ればと思っています。

 

 

 

では、

 

こちらの文人絣のご紹介を進めて参ります。

 

 

 

濃紺に染め上げた織り糸は、

経糸・緯糸ともに括り上げて絣糸をつくり、

それを織り上げていく一反。

 

 

 

 

十字絣で織り上げていくのですが、

絣の幅が狭い分、そこまで正確に絣が合わさる訳ではない所が、

この文人絣の魅力です。

 

 

基本は十字に絣部分が抜けるのですが、

そうではない所もあるので、

遠目で見ると無地の様な雰囲気に見え、

反面、近くでご覧いただくと、

この絣の様子がボカシや斑の様に見えるので、

表情ある仕上がりとなっています。

 

 

 

 

生地感は、ふっくらと柔らかな肌触り。

 

 

反物の状態でも木綿の柔らかな風合いが活かされており、

これでも充分に気持ちの良い質感なのですが、

使い込み、水洗いをしていくたびに、

一層こなれた生地感へと経年変化をしていくので、

そうした着心地もお楽しみいただけたらと思います。

 

 

 

伝統工芸品のものとは違い、

少し薄手の生地感。

 

 

 

 

秋から初冬、晩冬から春に向けて、

そのままの生地感を楽しみながら、

快適にお過ごしいただける素材となります。

 

 

 

文人絣の名の通り、

 

文人たちが気兼ねなく、

日常遣いとして袖を通していたであろう、

どこか文化の薫りがする一着。

 

 

 

濃紺の白絣の気楽な雰囲気は、

きもの始めをされる皆さまにも安心してお召し頂けますし、

着慣れた皆さまにも安定感ある着こなしをお楽しみいただける、

そんな重宝な一着に仕上がる事でしょう。

 

 

 

 

一着誂えると、もう一着欲しくなる、

久留米絣の文人絣。

 

 

着物ファンの皆さまに多く知っていただき、

ぜひお試し頂けたら嬉しいです。

 

 

 

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※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

久留米絣「文人絣・濃紺」

49,200円(税込・反物価格)

 

 

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