和をたしなむ

2022.04.18更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「タイムマシンの様な楽しみ方を。」

 

過日の着姿はこちら。

 

 

毎度おなじみ、

単衣の塩沢御召に袖を通しました。

 

 

朝晩は冷え込む事もありますが、

日中は常に、初夏の厚さを感じさせる一日。

 

単衣が最良の季節であります。

 

 

ご来店のお客さまともお話をしましたが、

気候的には十分単衣の頃ですので、

皆さまも無理なされずに、

自身の気持ちと体調にあった一着をお選びくださいませ!

 

 

 

さて、

 

今日のコーディネートのポイントは「角帯」。

 

この一本、今日が約10年ぶりの出番となりました。

 

 

黒地に水玉模様の一本。

 

細かな水玉模様は織で表現したもので、

凝った仕上げの一本です。

 

 

私の様に、毎日着物を着る人にとって、

この様な面白味のある帯は出番が多い様にも思いますが、

この帯、織りの目が詰まっている事もあり、

綴れ帯の様な結びにくさがある一本。

 

購入以来、なかなか手に馴染まず、

自然と遠ざかっていた一本でした。

 

 

でもその日はなぜか、

この帯が結んでみたくなり、

実際に結んでみると、とても新鮮!

 

それは10年振りなのですから、

当たり前といえばそうなのですが、

最近の私が結ぶ雰囲気にはなかったものなので、

新しい帯を手に入れたかの様な嬉しさが、

結びながらこみ上げてきました。

 

 

きものは洋服と違い、形や縫製に流行はなく、

また、色柄の流行もそれらと比べてスパンが長いので、

10年前の感覚ではイマイチだったものも、

時が経ち、嗜好が変わり、好みが変われば、

最高の一着になる事も、結構な確率であります。

 

 

今日着ていた塩沢御召も同様、

久しぶりに袖を通してみるやいなや、

今や私には欠かせない一着となっています。

 

 

皆さまの箪笥の中にも、

そんな手が遠ざかっている一着は、

ありませんか??

 

そんな一着も、私と同じ様に、

いずれかには欠かせない一着になる、

そんな未来が待っているかもしれません。

 

 

手放すだけでなく、寝かすことも、

タイムマシンの様な楽しみ方が出来ますので、

ぜひ皆さまもお試しくださいませ。

 

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