男のきものを嗜む。「何かと重宝な博多織角帯と紋紗の黒羽織。」
先日、商店街振興組合の総会に出席しました。
さすがに木綿で行くのは失礼なので、
市松柄の単衣塩沢御召に、
藤色の淡色博多織角帯を合わせて、
羽織は紋紗の黒羽織に袖を通し、
この様なコーディネートで出席して参りました。
長襦袢は既に麻の絽半衿が付けてあり、
道中は快適に迎える様に。
会場ではノーネクタイの方も居られたので、
問題はないドレスコードです。
私はブラックフォーマルのスーツ以外、
フォーマルなスーツは一着も持っていないのと、
そもそも、きものが好きな事もあり、
(皆さまご存じの通りです♪)
いつもと違うメンバーがおられ、
いつもよりもフォーマル感が増す場では、
「何を着ていこうか?」
「どの帯を結んでいこうか?」
「羽織はどれにしようか?」
と、色々と思案をしてから向かうのですが、
今日も活躍してくれた、
「淡色の博多織角帯」と「紋紗の黒羽織」は、
本当に重宝に使っています。
「会議や会合は『きもの』で。」
というご相談をお客様からお受けしたら、
この2点は絶対にオススメをします!
(なかなかそんな相談はありませんが(笑))
この黒羽織は、
片袖に柄が入っているので、
お悔みの席には向きませんが、
柄のない無地の黒羽織であれば、
慶弔両用で大丈夫。
博多織角帯も同様で、
無地感覚の淡色のものがあれば、
大体の場をこなす事が出来ます。
今日の総会では、
顔見知りの方や諸先輩方は、
「美濃幸さん、いつもと変わらないね!」
と思って下さっている事と思いますが、
初対面の方がおられたとしても、
あまり浮過ぎず、かといって着物の良さは伝えられる様に、
そのいい塩梅を考え、着物を楽しみながら着るのが、
私なりのモットーであり、きもの振興活動のひとつ。
私の着物姿をご覧の方が少しずつ増え、
少しずつでも着物に関心のある方が増え、
私自身のコーディネート能力も、
それにつれて少しずつ向上していく事に繋がれば、
何よりも良い事だなと思います。
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