和をたしなむ

2025.05.15更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「木綿着物で楽しむビジネスカジュアルコーディネート」

 

 

年度始めの4月から5月。

 

毎年この頃は本業のきもの屋業以外の仕事が増え、

今日も早めに店を閉めさせていただき、関係団体の総会に出席してまいりました。

 

 

全部参加していたらコピーロボットが2体も3体も欲しくなるので、

出来る限り委任状でご無礼出来るところはそれにて済まさせてもらい、

本業に影響がない範囲内で参加をさせていただいている次第。

 

 

とはいえ、押し付けで行くのは自分にとってもったいないので、

参加させていただける事に感謝しながら、

何かを得たい気持ちを持って行ってまいりました!

 

 

 

ひと昔前、10年ほど前であれば、

総会と言えばスーツにネクタイが男性の常識でしたが、

最近はよほどの大きなものでなればそうではなく、

ノーネクタイが程よい総会のドレスコードになった様子。

 

 

この様に洋装のビジネスカジュアル化が進んいる昨今、

私の日常は和装でありますので、

今日はそれに合わせるコーディネートを考えてみました。

 

 

 

 

色目はシンプルにまとめ、

黒の羽織を羽織り、和装らしいフォーマル感を演出。

 

 

 

白足袋にシックな濃紺色の半襟はもちろん、

 

長着は単衣紬にも見える細縞柄の丹後木綿を選び、

合わせる角帯は落ち着いた同系色の荒磯模様を織り上げたものをセレクト。

羽織は黒の紋紗羽織を羽織りました。

 

 

 

 

和装としては、帯をもう少し目立たせてもいい気がしますが、

洋装メインの中に在るビジネスカジュアル感の和装となると、

これくらい色目は落ち着かせた方が雰囲気に馴染むように感じています。

 

 

 

イメージとしてはボタンダウンシャツにチノパン、

軽めのジャケットを羽織った様な感覚。

 

 

総会とその後にある気の置けない仲間たちとの懇親会を考えると、

この程度の雰囲気が私的に落ち着きがいいコーディネートに思います。

 

 

 

 

私のコラムをご覧いただいている方ならご存知の通り、

 

和装洋装に限らずドレスコードはとても大切の事であり、

なんでも自分本位に着ていくことは大人としてのマナーに疑問符が付きます。

 

 

場の雰囲気や、折々のTPOをわきまえる事は、

そのひとときを相対して下さる皆さまへの自身の気持ちの現われであり、

どの様な時であれ、衣装はそれを表現するひとつでもあります。

 

 

 

なので今日の私のコーディネートだけが正解ではありませんが、

私なりにここに至るまで、本日同席して下さる皆さまのお顔を浮かべながら、

その時に起こるであろう歓談などにも想いを馳せ、

自分らしい一着を選びました。

 

 

これからも時風や気候に合わせた着物選びを重ねていきたいと思っていますし、

ご縁があった皆さま、きもの美濃幸をご利用くださる皆さまに、

そんな和装なりのドレスコードをお伝えしていきたいと思っております。

 

 

 

とはいえ、

 

一番大切なことは、

自分が納得した「自分らしさ」があるという事。

 

 

皆さまも着物と共に在る、素敵なひとときをお過ごしくださいませ。

 

 

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