和をたしなむ

2024.07.30更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「読谷村グーシー花織の角帯を愉しむ。」

 

暑さ極まる7月終わりの名古屋(汗)

 

 

開幕したパリオリンピックを見ながら、

会場が35度の酷暑というアナウンスを耳にしていても、

「35度ならまだ大丈夫!」という、

異常な感覚が当たり前となっている自分が恐ろしくなります。

 

 

とにもかくにも、オリンピックに出場されている皆様は、

心身ともに万全で精一杯、今までの成果を発揮しながら、

存分にオリンピックを楽しんでいただきたいですし、

 

着物をお召しになる方は、

どうぞ無理はなさらずに健やかな心身とともに、

着物と共に在るひとときをお過ごしくださいませ。

 

 

 

夜更かしがたたり、少し瞼が重い日々ですが、

少しでもそれを感じずに暑さを凌ごうと、

毎日袖を通す着物や帯の素材やコーディネートを色々と変えていますが、

Tシャツに短パンでも辛いのですから、

正直なところどれを着ても一緒(笑)

 

 

ただ、

絹であろうと木綿であろうと麻であろうと、

吸湿発散性に優れた天然素材は、

汗になったとしてもサッと乾いてくれ、

と同時に体の芯に籠った熱を払ってくれるので、

とても快適な心地がします。

 

 

 

直射日光が当たらないもの、和装の快適性を高める要素。

 

 

射すような陽射しを避ける事ができ、

ゆえに体感温度もさほど上がらない様に思います。

 

 

 

その様な事を思いながら、

 

今日は爽やかな南風を感じてみたく、

読谷グーシー花織の角帯を合わせてみました。

 

 

 

 

合わせる長着は綿麻の格子織の一反です。

 

 

たしか小千谷で製織されたもので、

10年ほど前に誂えてから着続いている一着。

 

何度か洗い張りをして、衿などを掛け替えをし、

日々自宅で水洗いをしている事もあり、

とても柔らかで着心地の良い風合いへと育ちました。

 

 

 

読谷村グーシー花織の角帯は、

同じく10年ほど前に沖縄へ産地勉強に行く際に、

せっかくなら沖縄物をと思い購入した一本。

 

 

グーシー花織の角帯はどれも、

帯巾が少し広く取り上げられており、

正直なところ私の好みからは2分ほど広いのですが、

 

薄手ながらも木綿のしっかりとした織り上がりは、

この帯だからこそ味わえる結び心地であり、

この季節になると気に入って結ぶようにしています。

 

 

 

 

種類としては角帯なのですが、

私的には兵児帯の様な感覚。

 

 

なので、結び目も貝ノ口ではなく、

片ばさみがしっくりと来ますし、

パシッと結ぶよりも、ラフに結ぶ方が、

この帯の良さが引き立つ様に感じています。

 

 

 

 

熱くて気だるさが残る様な日には、

この様な気楽結べる帯が心身ともに快適!

 

 

どこか沖縄の風を感じさせてくれる事も、

そうした気楽さに繋がっているのかもしれません。

 

 

 

 

これから夏本番の8月が始まります。

 

 

繰り返しますが、

暑い最中、皆さまもどうぞ無理はなさらずに、

健やかなお気持ちとともに着物と在るひとときをお過ごしくださいませ。

 

 

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