和をたしなむ

2026.08.27更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「長年の相棒の様な一着と過ごす、酷暑に日々。」

 

今年の夏も暑い日が続きましたが、

何年も着こなしている木綿の着物たちが、

日々大活躍をしてくれました!

 

 

きもの美濃幸のことをご承知の皆さまならご承知の通り、

私は店には着物で立つ人で、

着物=制服の様な感覚で日々袖を通しております。

 

 

暑い日には涼しく過ごせる一着を。

 

寒い日には暖かに過ごせる一着を。

 

それは素材感だけではなく、

色柄ともにその季節を心身ともに快適に過ごせるものを選び、

帯や上物の色柄からも季節を楽しんでおります。

 

 

 

そんな残暑厳しい今日、思い立って袖を通した一着は、

この若草色のたつ巻き絞りの綿麻着物でした。

 

 

 

 

10年ほど前の2月、

藤井絞さんの夏物の新作発表の時に目に留まり、

自分用にと分けてもらったものが、

このたつ巻き絞りの一着。

 

 

当時は今よりも鮮やかな色目に、

日々制服のように着物を着ている私であっても、

着慣れない気恥ずかしさがありました。

 

 

お客様からはお褒めの言葉とともに、

「ピスタチオ」というあだ名もいただき、

着る度に、あの鮮やかな緑色を想像しておりましたが、

 

汗になっては水洗いをする毎に、

その洗いざらしを干す毎に、

そしてまた、真夏の炎天下の下で袖を通す毎に、

 

グラデーションの様に、

一色一色とそのピスタチオ色が変わっていき、

今ではとても自分らしく気楽に袖を通せる

長年の相棒の様な一着へとなりました。

 

 

普通の綿麻生地であれば、

10年間もその様なハードな着方をしていると、

生地がへたってしまうのですが、

この藤井絞りさんの生地は本当に程度が良く、

着るほどに、洗うほどに風合いが増していくように感じています。

 

 

 

 

帯合わせも自在で、

今日は爽やかな色目にまとめるために、

藍色の角帯を合わせてみました。

 

 

 

 

藍色に生成りの網目模様の一本は、

祖父から譲り受けたもの。

 

色合いが季節を問わず、

素材も問わず何にでも合わせられる一本であり、

また、帯巾も少し細めで私好みです。

 

 

 

陽に当たる肩山のあたりや、

擦れやすい前身頃のあたりは、

段々と色目が薄くなりつつありますが、

生地の精は未だ抜けておらず、

私の単衣~夏衣の仕事着としては、

まだまだ活躍してくれそう、

 

否!

 

活躍してくれなくてはならない、

かけがえのない一着です。

 

 

 

そんな相棒を着て、

今日は昼ご飯にミートソースパスタを食べましたが、

相も変わらず楽天家の私は、

前身頃に赤いシミを付けてしまう事に。

 

 

 

 

大切な相棒に申し訳ない気持ちを持ちながらも、

それも10年間付き合ってくれたから分かってくれるだろうと勝手に思い込み、

今週末はまた水洗いをしてあげる約束をして、

残りの残暑も共に乗り切りたいと思います。

 

 

  • 記事一覧

カテゴリー / Category

アーカイブ / Archive

和のお稽古 / Lesson

お知らせ / Information

→ お知らせ一覧

↑PAGE TOP