和をたしなむ

2024.10.25更新 - 男のきもの

男の着物における無地紬の有用性と品格 「美濃幸好みのちょっとしたフォーマル着物」

 

来月までの約一か月間にわたりご紹介をして参ります、

 

「 美濃幸好みのちょっとしたフォーマル着物 」

 

 

日々、それに似合う新入荷の一品や、

きもの美濃幸好みのコーディネイトをご紹介して参ります。

 

 

 

本日は、男性向けのちょっとフォーマル着物のご提案。

 

 

というよりも、

私なり、きもの美濃幸好みの、

 

「男性が品よく、また今のTPOに合うフォーマル着物とは」

 

という事を書き記していこうと思います。

 

 

 

結論から先に書きますと、

 

当店では私の経験と体感を踏まえて「無地紬」をおすすめする事が多いです。

 

 

 

 

「フォーマルに紬?!」

 

と思われる方の少なくないかも知れませんし、

御召の方が向くのでは?というのもごもっともご意見。

 

 

正直なところ、

私自身も数年前まではその様に思っており、

実際にそれに似合う着物を選んでは着て、

色々な場に赴いていました。

 

 

 

ですがある時から、

その場の空気感やまわりの方の反応を見ていると、

「あれ??」と思う事が多くなり、

 

そうした事を感じて以来、

色々と着る着物や帯の種類や色柄、羽織とのコーディネイトを考えて、

結果、至ったひとつの結論が、

 

「男の着物における無地紬の有用性と品格」

 

でした。

 

 

ほぼ毎日着物を着て過ごしている私の肌感覚ですので、

しきたりや昔からの風習などに軸足が置かれておらず、

そうした意味ではあくまでも参考までとなるのですが、

決して間違いのない感覚だろうと自分では思っております。

 

 

 

入卒式に母親がスーツではなくても違和感がなくなりつつある昨今。

 

 

カジュアルダウンが進んでいる洋装のなかで、

「着物を着ている」という事だけで一気にフォーマル感が一気に高まり、

今まで御召の長着と羽織を選んでそうした場に出席すると、

浮いてしまう印象を受ける時すらありしました。

 

 

 

決して「御召だと必ず浮く」という訳ではないので誤解の無いように。

 

 

御召が持つ光沢感がお召しになる場に向く事もありますし、

そもそもそうした素材感や質感がお好みであれば、

 

結婚式や入卒式など、

洋装で言うスーツと同感覚でお召しいただけたら、

一層その場の礼装感が増しますし、

相手に失礼になる事はないでしょう。

 

 

 

ただ、着物を着慣れない方が多いなか、

まわりと調和したいと思いつつも、

自分らしく着物を着てみたいという想いを抱く男性にとっては、

バランス感覚を大切にしたいとも思われる事と感じています。

 

 

 

そうした時にバランス感覚の良いきちんと感を表せるのが、

無地紬のコーディネート。

 

 

 

 

当店ではあまり節感のないものを選び、

また色目はチャコールグレーや墨色といった濃い色目を基本としながら、

ベージュ色などの淡い色目のものもご用意をし、

お客様のお好みや顔色、メインで着たい場所に合うものを、

ご提案しております。

 

 

 

 

今月も「友人の結婚式に着物で出席したい」というお客様に、

シックで深みのある無地紬コーディネートをおすすめいたしました。

 

 

 

その男性は初めて着物を誂えた方。

 

「結婚式はひとつの着ていく場であり、

 他の機会にも着物を着てお出掛けを楽しみたい、

 子どもの成長に合わせて自分も着物を着てその時を迎えたい。」

 

そんな想いをお持ちな方だったので、

その想いに応えるきもの美濃幸の答えとして、

無地紬のコーディネートをご提案し、

満足されてご結婚式に出席をされました。

 

 

 

 

答えはひとつではなく、十人十色。

 

 

ご縁あって当店にお越し下さった皆さな、

その方々に合わせたご提案をする事が私に使命ですし、

時と場に合わせ、また時代のファッションの流れに合わせて、

美濃幸らしいご提案が出来ればと思っています。

 

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