和をたしなむ

2024.09.13更新 - 羽織紐

男の羽織の美学。「美濃幸好みオリジナル羽織紐が入荷しました」

 

 

秋になり、

春から夏にかけて仕込んできた美濃幸好みの一品のご紹介を、

日々進めております♪

 

 

丹後木綿の新色

丹後木綿 焦茶色・水色・細縞

 

久留米絣の文人絣

濃紺に白絣の気兼ねない着心地をお楽しみください。

 

 

 

まだまだご紹介しきれていませんが、

9月一か月を掛けて順番にご紹介をして参ります。

 

どうぞ楽しみにご覧下さいませ。

 

 

 

さて、

 

今日ご紹介する一品は、

男性の着物姿には欠かす事の出来ない、

こちらのお品になります。

 

 

 

 

男性用の羽織紐。

 

美濃幸好みの色目を揃えた、

当店オリジナルのお品たちになります。

 

 

 

男の着物において、

羽織の存在は防寒や塵除けではなく、

外出する際の礼儀であり、ドレスコードであると私は思っています。

 

 

洋服に例えると、ジャケットと同じ。

 

コートではありません。

 

 

 

ジャケットは性別問わずの礼服ではありますが、

男性にとってはより礼装感が高まる一着。

 

 

和装における羽織も同様で、

一昔前であればお出掛けに際して羽織るのは常識であり、

羽織を着ない着姿は「着流し」と言われ、

ご近所のみに通ずる至って気軽な着姿とされていました。

 

 

 

その羽織の前を留める紐である「羽織紐」。

 

 

その種類は紐に限らず、

石であったり、金属であったり、その組み合わせであったりと、

多種多様ではありますが、

 

きもの美濃幸がおすすめしている羽織紐の多くは、

組紐で出来たものでご提案しております。

 

 

 

 

その理由は、

 

よりきちんと感が出るという見た目の理由もありますが、

私自身が一番大切にしている事は、

 

「羽織紐を結ぶ姿にこそ、男の着物の粋がある。」

 

と信じているからに尽きます。

 

 

 

それを教えてもらったのは、歌舞伎。

 

 

10年以上前に御園座で観劇をした際、

役者さんが羽織を実に自然に脱ぎ着する姿を見て、

この何気ない所作ひとつひとつにこそ、

男の着物の美学があると感じ、

 

それ以来、

店に置く羽織紐は結ぶ組紐のものを主とし、

ご縁あった男性の皆さまには、

お一人ごと羽織紐の結び方をご伝授しております。

 

 

 

「組紐の羽織紐は、一度解けると直せないから嫌だ」

 

と嘆くなかれ。

 

 

一度覚えてしまうと意外と簡単で、

そうなると、乳に直付けをする大坪の羽織紐以外、

心許なくなるはずです。

 

 

 

そんな男の羽織の美学。

 

 

こうした新たな羽織紐が入荷した事によって生まれる、

新たなご縁のあった皆さまに、

お伝えする事が叶えば何よりも嬉しい事です。

 

 

 

 

今回ご用意をしました羽織紐は、

どちらかというとカジュアルに軸足を置いた仕上がりのもの。

 

 

 

 

紬や木綿など、

カジュアル着物をお楽しみの際に、

アクセントカラーとしてお楽しみいただける様な品揃えとなりました。

 

 

 

ものによっては、

これから行われるクリスマスパーティなどにも向きそうな、

クリスマスカラーのものもご用意。

 

 

ご自身のお好みや、その場のTPOに合わせて、

ネクタイやカフスの色を変える様に、

 

羽織紐を変えながら、

きものと在る時間をお楽しみ頂けたらと思います。

 

 

 

 

ひとつひとつのご紹介は、また後日。

 

 

どうぞ楽しみにご覧下さいませ。

 

 

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