和をたしなむ

2024.12.27更新 - コーディネート紹介

着物とともに在る時間が心地好くなる美濃幸好みのコーディネートを。「岡田その子九寸帯×織司なかむら御召×渡敬亀甲組帯締め」

 

2024年、

本年最後の美濃幸好みコーディネート紹介になります。

 

 

まずは今年も一年間、

きもの美濃幸の投稿をご覧下さり誠にありがとうございました!

 

このHPコラムをメインに据えて、

今年一年間、皆さまに日々私が思う事や美濃幸好みのコーディネートを

発信してまいりました。

 

 

実店舗にお越し下さるお客様や、

遠方の方から頂くメールなどから、

「美濃幸さんのコーディネートが好きで」

 

というお声を励みに、

日々思うままにご紹介をしてまいりましたが、

 

その一端でも皆さまのお心に届き、

 

「着物って楽しくて素敵」

 

と思うきっかけとなっていれば何よりも嬉しい事です。

 

 

来年も引き続きご提案を重ねてまいりますので、

お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

さて、

 

最後にご紹介するコーディネートは、

私が大好きな染色家の九寸帯を軸に着物や小物を合わせてみました。

 

 

 

 

先週ご紹介をしました、

型絵染 岡田その子さんが手掛けた九寸帯。

 

 

丸紋のなかに色々と象った組紐を染め上げた一品で、

その柄の格調高さと一色心に響く地色との組み合わせが絶妙な仕上がりとなっています。

 

 

 

 

この型紙は、その子さんが染織活動を始めた頃に作ったもので、

それを復刻して今のその子さんの感覚で染め上げた一本になります。

 

 

その子さんと美濃幸のご縁が繋がったのもこの頃のこと。

 

その時のエピソードについては、

この帯を詳しく紹介しましたページをご覧ください。

 

そのエピソードはこちら

作風を心から愛せる作家に出会える幸せ。

 

 

どこか古典に通ずる柄行きであり、

遠縁の師匠にあたる、型絵染作家芹沢銈介氏の作風にも繋がる雰囲気は、

遊び心も感じる仕上がりとなっています。

 

 

 

 

近年の作風とはまたひと味違う雰囲気と、

今だからこそ成せる色遣いの楽しさを、

ともにお楽しみいただけたらと思います。

 

 

 

この帯に合わせる着物は、

織司なかむらさんが手掛けた御召の一反。

 

 

 

 

墨黒の織糸を使いイカット柄を織り上げた一反で、

モダンさを感じる織柄とともに御召とは思えないしなやかな生地感が魅力の一反です。

 

 

織司なかむらさんが手掛けた御召生地は、

今はほぼ生産がされておりらず、

当店も残り数反となっています。

 

 

先述の通りの生地感は、

他の御召生地にはありえない織司なかむらさんだけのものなので、

ご縁あった方にはそれを味わってもらいたいと思っています。

 

 

 

 

イカットとは絣織物のこと。

 

 

シルクロードを渡り、

はたまた海を越え沖縄から流れ渡ってきた、

絣織りの技術は日本の土に馴染み、

独自の織物文化を形成してきました。

 

 

 

 

太子間道の様な縞格子柄ですが、

どこかエキゾチックな雰囲気も感じる織り上がりで、

その織柄の大きさや幅も相まって、

その子さんの帯が良く乗る組み合わせとなりました。

 

 

 

 

色目もシックになり過ぎず、

また墨黒は帯にも使われている色なので、

程よい親和性がある色合わせとなっています。

 

 

 

 

最後、帯締めは渡敬さんが手掛けた亀甲組の一組。

 

 

 

 

この亀甲組の帯締めは当店一番人気のお品。

 

 

ファンの方からは、

 

「合わせる帯締めに困ったら、これをしておけば間違いなし!」

 

と言われるほど、

ユーザーさんからの信頼度が高い一組となっています。

 

 

とあるお客様からは、

 

「下手したら反巾帯くらいの価格がする帯締めだけど、

帯を一本購入するよりもこの帯締めが手持ちにあった方が、

よほどコーディネートの質が上がる!」

 

というお言葉もいただいております。

 

 

金糸とともに組み上げているのですが、

決してフォーマル向きという訳ではなく、

ご覧の通り意外と紬や九寸帯にもよく似合う一本です。

 

 

着物コーディネートのクオリティを上げ、

また着ることが一層楽しみにしてくれる

着物好きにおすすめの帯締めになります。

 

 

 

 

以上、

 

2024年最後の美濃幸好みコーディネートのご紹介でした!!

 

 

 

「着物と在る時間が心地好く、誇らしい時間であるように。」

 

 

この言葉は、

ホームページの「美濃幸とは」という私たちからのメッセージの冒頭の一言。

 

 

 

ホームページを制作した10年前に、

ブランディングデザイナーさんとの会話の中で出た言葉を、

皆さまに伝わりやすいようにと思ってまとめた言葉です。

 

 

この言葉の通り、

着物を着る時間、着物とともに在る時間が、

その方にとって心地好い時間であり、

 

和装が持つ特別感が、

どこか誇らしく、自分らしさを引き立てるものであれば、

 

そうした着物の魅力を発信し、その想いを皆さまと共有することが、

きもの美濃幸が最も大切にしていることです。

 

 

 

多くの方にとって、

また美濃幸好みに共感してくださる方にとって、

着物とともに在る時間がかけがえのない素敵なものであります様に。

 

 

2025年も一層、そのような時間が訪れますことを、

心から願っております。

 

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちら》

※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

 

九寸帯(名古屋帯)「岡田その子・型絵染・組紐」

215,000円(税込・反物価格)

 

 

 

御召「織司なかむら・イカット模様」

173,000円(税込・反物価格)

 

 

 

帯締め 渡敬 亀甲組

36,000円(税込)

 

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