着物屋の性。
当店に初めてご来店頂いたお客さまと、
良くお話しすることに、
「きもの美濃幸ってどんな店(着物屋)ですか?」
ということがあります。
最近はこのHPをきっかけにご来店下さるお客様も増え、
そうした皆さまが、着物屋に関心を払って頂ける事、
美濃幸に関心も持って頂ける事は、何にしても嬉しいこと。
HPの「美濃幸とは」というページのも、
私たちの店や着物にかける思いを書いていますが、
「着物専門店ですよ。」
「家族経営のアットホームな店。」
「洒落物が得意な店です。」
「若だんなは毎日着物着てます。」
などなど、少し具体的な言葉にすると表現は色々。
でも、いつもそうですが、
このご質問にいつもどの様にお答えをしているかというと、
店に掛けてある反物を指さし、
「これがすべての着物屋です。」
とお答えしています。
「店内の設えが素晴らしく、隅々まで清潔感があり、
そこにいる店員の接客応対が素晴らしい。」
という事も大切ですが、
(というか、それは当たり前のこと)
そこに在る着物の良しあしこそ、
着物屋のカラーを決める最大の要素と、私は思っていて、
「飯屋は飯が美味くなければ流行らない。」と同じことで、
着物屋が店に掛ける着物たちに心を傾けていなければ、
着物屋たる意味がないと思い、肝に銘じながら、
日々店に立っています。
もちろん、着物は装うもので、
そこに在るファッション感性は人それぞれ。
当店の色柄を好きという方も居られれば、
そうでない方も居られる事は、これも当たり前のこと。
ただ最低限、自分たちの事を好んで頂ける方に、
商品を通して想いを馳せ、それに合った品揃えをしていくことが、
私にとって何より大切なことであり、
きもの美濃幸はそんな想いを抱き、
それに向けて日々、お客様と一品に向き合い、
祖父の代から変わらぬ想いと共に商いをさせて頂いている、
着物専門店です。
と、
色々と書いてみましたが、
「もうそろそろ仕入れは程ほどに(汗)」
と毎月毎月、月初めに思いながらも、
良いものに出会うと、思わず仕入れをしてしまう私。。。
九月の月初めに見分けてきた素晴らしい一品たちを前に、
自戒の念を持ちながら、言い訳がましく書いてみました♪
これも、止められない着物屋の性。
ご来店の際は、そんな私の自責に抜きに、
思う存分、ご自由に、「きもの美濃幸の秋」をお楽しみ下さいませ。
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